高校生3人一組で応募。全国大会は、”いけばな発祥の地”古都・京都。
高校生ならではの瑞々しい感性、大胆な発想も審査の対象です!
全国大会 開催概要
- 開催日時
- :11月13日(日) 9時30分〜
- 開催会場
- :京都/池坊会館
京都市営地下鉄 「烏丸御池駅」すぐ
〒604-8134 京都市中京区六角通東洞院西入ル
地区予選にて代表校となった9校がいけばな発祥の地、京都・池坊に集います。
※観覧は無料です。ただし、入場には花展入場券(当日900円)が必要です。
※観客のみなさんにも投票権があります。
| 最優秀校 | 北海道江別高等学校 |
|---|---|
| 優秀校 | 岐阜県立大垣東高等学校 ノートルダム女学院高等学校 |
| 全国大会出場校 | 秋田県立横手城南高等学校 朋優学院高等学校 福井県立三国高等学校 広島市立広島工業高等学校 香川県立笠田高等学校 龍谷高等学校 |
※全国大会は2部構成で行います。
※1部で9校から3校に審査し、2部で3校から最優秀校を決定します。
- ・近畿農政局 局長・小栗邦夫氏
- ・京都府教育委員会教育長代理・藤井直氏
- ・京都市教育委員会 教育長代理・谷内秀一氏
- ・読売新聞社 京都総局 総局長・佐藤浩氏
- ・京都新聞社 文化報道部長代理・栗山圭子氏
- ・毎日新聞社 京都支局 支局長・小笠原敦子氏
- ・京都府文化芸術室長・藤井貢氏
- ・京都市文化市民局 文化芸術都市推進室長・内山修氏
- ・朝日新聞社 京都総局 総局長・臼倉恒介氏
- ・産経新聞社 京都総局 総局長・大久保博司氏
- ・共同通信社 京都支局 支局長・後藤啓志氏
- ・花キューピット協同組合 専務理事・川原常光氏
- ・華道家元池坊 次期家元・池坊由紀氏
- ・財団法人池坊華道会 事務総長・池坊雅史氏
- ・池坊中央研修学院 研究員・石渡雅史氏
- ・華道家元池坊 青年部代表・池坊美佳氏
- ・池坊短期大学講師・三浦篤正氏
- ・池坊短期大学講師・山道知子氏
全国大会 レポート
大会前日
宿舎に集合した出場者は、まず旧七夕会全国池坊華道展(高島屋会場)を 見学。池坊に移動し、六角堂、いけばな資料館について説明を受けました。
当日は、池坊華道会の役員、全国の支部長や学校華道推進委員という約800名が集う学校華道連絡協議会が開催されており、いけば な池坊550年祭が始まったということで、「600年祭で活躍する人材を育成しよう」と学校華道の意義などが発表されました。全国大会出場者は銀文字のおそろいのロゴ入 りTシャツを着用し、「600年祭に活躍してくれるであろう特別ゲスト」として出演。各校3人で「いけばなをしての一番の思い出」「あなたにとって のいけばなとは?」「京都から何を『お土産』にしたいですか」という質問を分担して答え、三人一緒に「明日への意気込み」を発表しまし た。自分のことばでいけばなへの思いを伝える高校生の真摯な姿勢に、涙ぐまれる先生も。翌日の健闘を応援する拍手の中、退場しました。
池坊会場の花展を見学後、27人全員で「共にがんばろう、日本!」とテーマに合作を制作。日本地図の形の花席を9部分に分け、抽選で同じ地域をひい た3人一組で担当しました。出会ったばかりの北海道から九州の高校生がグループとなるためチームワークが心配されましたが、やはりお花が大好きな出場者たち。一瞬にして親しくなり、お互いアドバイスするなど仲良く作品をいけました。地図の上に固定し、「日本中が肩を組んで前に進もう」というメッセージをこめ、各チームのリーダーがスチールグラスで他地域と結びます。最後は全員で円陣を組み、「共にがんばろう、日本!」と声をあげると見学者から拍手が送られました。
夜は旅館の広間で自己紹介ゲーム。合作を制作したこともあり、すっかり 仲良くなって大盛り上がり。今回は一年生7名、二年生9名、三年生11名と学年が様々だったので、同じ学年どうしで固まって夕食会をかねた親睦会を楽しみました。今さっき出会ったばかりと 思えないほど楽しみ、最後には「仲良くなりすぎた!こんな気持ちで明日、それぞれのチームで旗を目指すことなんてできない!」と漏らす参 加者も。アドレスを交換して今後の友情を誓う姿を、教授者も学校顧問の先生も微笑ましく見守っておられました。

- 合作の前で円陣を組み、一致団結
大会当日
【大会直前】
いよいよ全国大会当日。六角堂に参拝し、健闘を祈願した後は合作の手直 し。他地区や、メッセージボードとのバランスを考え、最後の仕上げを行いました。
続いて会場の池坊会館・二階ホールへ。出場者は入場行進のリハーサルをし、花席の抽選をし、いよいよスタンバ イです。

- 入場行進前のひとコマ
【開会式】
前日の高校生たちの会議での発表の成果でしょうか、開場の瞬間、一気に座席がう まりました。そして昨年の全国大会最優秀校・広島市立広島工業が京紫(きょうむらさき)の最優秀校旗を持って先頭で行進した後、北海道か ら順番に入場。全国大会出場校のみが持つ銀文字のTシャツは思い思いにデコレートされ、開場からは早くも歓声が上がっています。9校が勢揃いすると、割れんばかりの拍手に包まれました。
続いて、優勝旗の返却とレプリカの贈呈です。
今年はどの高校がこの旗を持って帰るのでしょうか!?
各校の紹介の後、地区予選のダイジェストDVDを放映。出場者は、自分たちが選ばれた瞬間の喜びを改めて振り返ったようでした。
会場が明るくなると中央には、横断幕と最優秀校旗、また地区予選に出 場した全員のサイン入りTシャツが掲げられています。
本当は、出場者全員に京都に来てほしい。
自分たちの地区の代表となった高校を応援してほしい。
そして出場者は、地域の代表として出場した高校生の思いを背負い、花を 咲かせてほしい。
そんな願いがこめられています。
総勢18人もの審査員を代表し、近畿農政局長・小栗邦夫氏が「花育(はないく=花による教育)」への思いをご挨拶くださり、主 催者を代表して池坊雅史事務総長が大会への期待を述べました。

- プラカードなどを持って入場行進
【午前の部】
そしていよい よ、45分のいけ込みの開始。
入場行進や開会 式では緊張していた出場者も、お花に向かい合うと集中し、堂々たる姿で、思い思いの花 をいけていきます。12種類の指定の花材に持ち込んだ地元の花材を組み合わせ、学校華道助成制度で贈呈する黒コン ポート、池坊自由花カリキュラム指定花器、持ち込みのミニチュアの容器に三種類を制作しました。
今年、みなさんの関心をより集めたのが、自分たちのアイデアのみならず、学校の特色を表した器が多かったこと。花器として作られたものは一つもありません。家政科の授業選択者が出場した香川県立笠田は、大島紬の着物からリメイクしたしょいかご形、広島工業はパイプを組み合わせた筏ふう花器、またノートルダム女学院は卒業生に「レディーの証」として贈られる指輪のケースを用いました。
また持ち込み花材は、北海道江別が長い北海道の冬に鳥たちに恵みを与えるナナカマド、東北の代表として「難を転じる」と言われる「南天」を持ち込んだ秋田県立横手城南など、全校が思いをこめて作品をいけあげました。
お稽古の成果が表れ、会場をぎっしりにした観客、報道各社のカメラも目に入らないような、落ち着きぶりでした。いけながらもお互いがアドバイスし、また生け終わった後も互いにチェックし合い、チームワークの良さが感じられました。
制限の45分の終了後は、それぞれの学校の作品解説です。地区予選とは全く違う持ち込み花材、花器を用いた学校も多くありましたが、3分半の制限時間を超過した学校は一校もありません。3分20秒以上できっちりまとめる様子には、これまでの凄まじい練習を感じさせられました。さすが全国大会、と思わせるハイレベルな作品や、作品解説で自分の作品や大会への気持ちを真摯に語る姿を、会場全体が見守りました。
審査員の先生方による最終チェック、出場者の相互投票を経て 観客投票の時間となりました。

- 制限時間内の完成を目指し、真剣ないけこみ

- 白熱のプレゼンテーション
【午後の部】
12:30に再開。
午前の審査結果をふまえ、 華道家元池坊青年部代表 池坊美佳から二部に進出する北海道江別、岐阜県立大垣東、ノートルダム女学院の三校が発表されました。
江別は唯一の全国大会三年連続出場、大垣東とノートルダム女学院は昨年から参加し、全国大会には今年初めて出場します。三校に入った喜びで早くも涙があふれる学校もありましたが。再びピリリと引き締まり、気持ちを入れ替えていよいよ二部の開始です。
午後の二部では、三人で一作品の合作です。花器の形、色は三つそれぞれ異なり、抽選で担当する花器が決定しました。花材は、初めて目にするような珍しいものばかりでしたが、どの学校も手際よく進め、針金やテープなども駆使して作品をいけていきます。二部はNMB48の七名の高校生メンバーも訪れ、同世代の活躍を真剣に応援しています。
はさみをバトン代わりにし、三人で一作をいけ込み。北海道江別は、レッドウィローの形に最後までこだわり、時間ギリギリになったものの、片付け、掃除、またテーマの記入もきっちり終えた瞬間、30分の制限時間が終わりました。
そして、テーマの発表とプレゼンテーションです。大垣東は 一部のテーマを反映させ「三角」にこだわった「絆」、北海道江別はやはりこちらも一部のテーマを感じさせる「ありがとう」、ノートルダムは開催地京都から初めての全国大会出場であるため「大文字」と、それぞれテーマが発表され、みな、自作への思いを心をこめて語りまし た。作品も三人の思い、これまでのお稽古が遺憾なく発揮されたことを感じさせる素晴らしいものです。観客のみなさんも、涙、涙ででした。

- 3人のチームワークと完成で1作品を合作

- 3人でいけた作品・思いをプレゼンテーション
【審査結果発表・表彰】
二部の審査集計 時間を兼ねて、各校の紹介DVDが上映されました。この「Ikenobo花の甲子園2011」のために作成されたそれぞれのオリジナルです。学校の様子、日頃のお稽古、また表れた学校の特色など、各代表校 を身近に感じられるような内容でした。
上映が終わり、いよいよ審査結果の発表ならびに表彰式です。
最初に最優秀賞が発表。
唯一の三年連続出場の北海道江別が栄冠に輝きました。
最優秀校旗を受け取り、感激の涙が止まらなくなりながらも、校歌を斉唱。「嬉しくて何を言っているか分からない」とインタビューに答えつつも、先生方や周囲のみなさんへの感謝を述べました。
優秀賞の岐阜県立大垣東、ノートルダム女学院は、達成感か最優秀でなかった悔しさか涙を流しながらも、爽やかな笑顔で表彰。
続いて二部には進出できなかったものの、それぞれ素晴らしい作品と作品解説を披露してくれた秋田県立横手城南高等学校、朋優学院高等学校、福井県立三国高等学校、広島市立広島工業高等学校、香川県立笠田高等学校、龍谷高等学校六校を全国大会出場校として表彰。次期家元から賞状、 美佳青年部代表から楯、メダルが授与されました。
次期家元は、講評で「それぞれ素晴らしい作品、プレゼンテーションの中、江別のみなさんの元気力、笑顔力が作品にあふれ、みなさまにも元気や笑顔を与えたのではないでしょうか」とした後、優秀校二校を中心に、作品について詳しく評した後、「550年祭の次の600年祭を担う世代」としての出場者に期待を述べました。
最後まで会場いっぱいの観客が高校生の輝く姿を見守り、大会テーマ「今 咲かせよう、君の花。」のままに咲いた大きな花、また今後の活躍を応援する温かい拍手はなりやむことがありませんでした。

- 京紫の最優秀校旗は北海道江別高校の手に
大会を終えて
「Ikenobo花の甲子園」は、今年で三回目です。
地区予選、また全国大会でも、不備が多々あったかと思いますが、予選を開催した支部が、いずれも20 名近い方々を動員し、滞りなく進むようにお力をいただきました。また、全地区でかつての出場者が後輩や「Ikenobo花の甲子園」の応援に駆けつけてくれました。まだ新しい事業ですが、クラブや学校の伝統として、「Ikenobo花の甲子園」が認知されつつあることを感じました。
出場者は大きな花を咲かせてくれました。しかし、この花は、将来に実を結んで初めて本当の「花」となります。どうかこの「花」が大きな実を結ぶよう、来年もまたこれからも「Ikenobo花の甲子園2011」を応援してくださるよう、お願いします。
全国大会 参加校紹介

| 学校名 | 北海道江別高等学校 |
|---|---|
| 所属 | 華道部 |
| 都道府県 | 北海道 |
| チーム コメント |
チーム名にもあるように、私たち3人は太陽のように明るく笑っています。私たちは1人ひとりが個性豊かで、お互いを助け合いながら、全員同じクラスという団結力で頑張っています。 |

| 学校名 | 秋田県立横手城南高等学校 |
|---|---|
| 所属 | 華道部 |
| 都道府県 | 秋田県 |
| チーム コメント |
みんなそれぞれ個性があり、いろんな発想が生まれるチームです。そして、チーム名にもあるとおり、全員「めがね」をかけている真面目っ仔です(笑)この良さを甲子園で発揮できるようにがんばります。 |

| 学校名 | 朋優学院高等学校 |
|---|---|
| 所属 | 華道部 |
| 都道府県 | 東京都 |
| チーム コメント |
私達は頭文字“T”でつながっており、「手を広げよう」「立ち上がろう」、そして「助け合おう」のTがチャームポイントです。 |

| 学校名 | 福井県立三国高等学校 |
|---|---|
| 所属 | 授業 |
| 都道府県 | 福井県 |
| チーム コメント |
いろんなことを考えながら、新しいものを創り出すことが大好きな仲良し3人組です。花材の持ち味を最大限活かした表現ができるよう、力を合わせます。 |

| 学校名 | 岐阜県立大垣東高等学校 |
|---|---|
| 所属 | 華道部 |
| 都道府県 | 岐阜県 |
| チーム コメント |
3人ともそれぞれ性格が違って、作る作品にも各々の個性が出ることで、見比べて、お互いの良さを感じ、自分に取り入れ、高め合うことが出来るメンバーです。日頃から仲良く、楽しく、いけばなをしています。 |

| 学校名 | ノートルダム女学院高等学校 |
|---|---|
| 所属 | 華道部 |
| 都道府県 | 京都府 |
| チーム コメント |
一人ひとりの個性を大切にし、学校のモットーの「徳と知」も大切に三味一体となり頑張ります。 |

| 学校名 | 広島市立広島工業高等学校 |
|---|---|
| 所属 | 茶華道部 |
| 都道府県 | 広島県 |
| チーム コメント |
チームリーダーの三年と一年二人のチームです。一年生の花に対するフレッシュなセンスと、そして三年の今までの経験がチームの最大の強みです。見る人を楽しませるような作品をいけていきます!! |

| 学校名 | 香川県立笠田高等学校 |
|---|---|
| 所属 | 授業 |
| 都道府県 | 香川県 |
| チーム コメント |
私達は4月から華道を学習し始めましたが、お花をいけることの魅力にとりつかれました。日頃は元気な私達ですが、お花を手にすると優しい気持ちで、静かに集中していけることができます。お花の大好きな三人組です。 |

| 学校名 | 龍谷高等学校 |
|---|---|
| 所属 | 華道部 |
| 都道府県 | 佐賀県 |
| チーム コメント |
人数は少ないですが、各自が個性豊かなので、その感性をフルに使って、いけていくことがアピールポイントです。個々のこだわりが強すぎて、先生を困らせてしまうこともしばしば…。 |

- (財)池坊華道会 華道振興課 学校華道係

- e‐mail:school@ikenobo.jp
- 受付時間:平日9時〜17時

