はじめての道具
基本の道具は3つ
いけばなに必要な道具は、
花材を切るはさみ、いける器、器の中で花を固定する花留(剣山など)の3つです。
こうした道具は、ほとんどの教室で用意しています。
花ばさみ
花や草木を切るための専用のはさみです。
いけばな用の花ばさみは、普通のはさみと比べて柄の長さが刃よりも長くなっています。
池坊では、柄の先がわらびのようにくるりと丸くなっている花ばさみをよく使います。
自分の手に合う花ばさみを用意しておくと、楽しく家で花をいけることができますし、使いやすい花ばさみを使うことで上達も早くなります。
花ばさみの持ち方
- 上の柄を親指と手のひらではさむように持ち、残りの4本の指を下の柄に添えます。
- 添えた4本の指を開くと柄の重みで刃が開きます。
花器(かき)

花をいける器を「花器」といいます。
陶器やガラス、ステンレスなど材質はさまざま。
ほかにも、食器や日用品なども花器として用いることがあります。
花留(はなどめ)
花器に花を固定するのに使われるのが花留。
代表的なものに剣山や吸水性スポンジがあります。
剣山
一般的なものは真ちゅう製で、針のすき間に茎を挿して使います。
プラスチック製もあり、形は丸や長方形など、サイズも豊富です。
吸水性スポンジ
花器の形に合わせてカットして使います。いろいろな角度から花が挿せ、扱いやすいのが特徴です。
緑色の物が一般的ですが、カラフルなものもあります。
あると便利な道具
花袋
お稽古のあと、花を傷めないように持ち運ぶための袋。ビニールや新聞で包み、花袋に入れます。
はさみケース
花ばさみの保管や持ち運ぶときに使うと刃先を傷めません。
ノート
お稽古で先生から教えてもらったことや、使った花の種類、花器などを書きとめておくと復習に役立ちます。
テキスト各種
いけ方を勉強するために、各種参考テキストや作品集があります。
池坊のいけばなには、「立花」「生花」「自由花」の3つのスタイルがあり、各種テキストを併用して、教室で学んだことを見直すことができます。