四季の花図鑑  花暦

12月の花  竹[タケ/たけ]

十二月|師走

[タケ/たけ]

おめでたい例えに使われる松竹梅のうちの「竹」

由来

おめでたい例えに使われる松竹梅のうちの「竹」。松同様に冬でも緑を保ち、雪が積もっても折れることがないことから「無事」や「長寿」を表します。

イネ科の植物で、多くが中国原産であり、世界に約600種もあります。日本には、孟宗竹(もうそうちく)・真竹(まだけ)・淡竹(はちく)・金明竹(きんめいちく)・寒竹(かんちく)などがあります。

特徴

地下茎は長く横に這って、4〜5月頃に食用ともなる「筍、竹の子(たけのこ)」を地上に出します。その後2ヶ月くらいの間に一気に生長します。
竹は、めったに花を咲かせることはなく。種子から発芽して、数十年後に、花を咲かせ実らせて、株ごと枯れてしまいます。
花の咲いたあと、いっせいに枯れてしまうことから、古来、竹の花が咲くのは「不吉」な事が起きる前兆などと言い伝えられてきましたが、 反対に、滅多に竹の花を見ることができないことから、もし見ることができたら「ラッキー」ですよね。

ひとことメモ

竹と笹の違いですが、利用の上から便宜的に、稈(かん)を主として使うのを「竹」、葉を主に使うのを「笹」と呼ぶのが一般的です。

いけばなでは、竹は節と節との中間を一文字に水平に切り、切り口を見せて生けます。まっすぐ青い稈と、葉のやさしくなびく清雅な風姿を生かします。
笹はまっすぐな細い稈の先に掌状に広がる葉が、さわやかに風にそよぐ風情を生けます。よく使われる隈笹は、つややかな緑に白い隈取りが美しいです。

隈笹(くまざさ/クマザサ

四季を楽しむ豆知識

竹の水揚げ

竹は水が揚がりにくく、花材として用いるには難しい植物です。古くから水揚げには秘伝とされるものがあるようです。絶対とは言えませんが、一例をあげたいと思います。

竹は、そのまっすぐ青い稈と、やさしくなびく葉が重要で、稈は多少のことでは枯れることはありませんが、葉は風にあたったり、乾燥しているとすぐに巻きます。葉が巻かないようにするための水揚げとしては、竹を水につけても意味はなく、まず、使いたい葉までの節を上から抜きます。そして、竹の上から熱湯を入れて、お湯がこぼれないように栓をして、葉をビニールなどでくるむと長持ちします。

お湯の他、お酒を薄めた湯や、鷹の爪を煮立てたお湯も効くそうです。ただ、鷹の爪を部屋の中で煮立てると、目が開けられないくらい大変なことになるので気をつけてください。外でしてくださいね。

これらの水揚げ方法は、必ず揚がるとはいえませんが、ジメジメしていない日当たりのよいところにはえている竹の方が水揚げが良いそうです。