和花人Style

トランペットをするうえで、お花での体験がとても役立っています。供田鈴代さん/会社員

供田鈴代さん/会社員
プロフィール

1975年生まれ。大阪府出身。小学校以来23年間続けているトランペットは、音楽大学で学んだ本格派。お仕事のかたわら、バンド活動を続けている。生け花のお稽古やお料理教室に通うなど、自分磨きにも積極的。

いけばな歴

6年。職位は准教授3級。池坊大阪中央橘会支部優谷先生に師事。月3回のお稽古。

大阪市内に勤める供田さんは、トランペット歴なんと20年以上! お仕事に加え「もうひとつのライフワーク」と呼べるくらい、トランペットと一緒に人生を歩んでいらっしゃいます。そんな供田さんが生け花を始めたのは6年前。以来、トランペットの演奏に思わぬプラスの影響が生まれているのだとか。さっそくお話をうかがってみました。


トランペットとの運命の出会いを決めたもの。

まず、トランぺッターとして、今はどんな活動をしているのでしょうか。

地元である大阪・堺市を中心に、一般のバンドで活動しています。市内にあるホールで演奏したり、小学校や幼稚園に依頼されて演奏したりしています。

トランペットとの出会いは?

小学校でクラブ活動の時間というのがあったんです。私は「家庭科クラブ」に入りたかったんですけど、じゃんけんで負けてしまって、しかたなく「トランペット鼓隊クラブ」に入ったんです。そのなかでも本当は小太鼓をたたいてみたかったんですけど、それもじゃんけんで負けて、トランペットしか残っていなくて…。

それがトランペットとの出会いだったんですか!? ある意味、運命を決めたじゃんけんですね。

そうなんですよ。以来20年以上も続けることになるとは(笑)。昔はプロの奏者に憧れていたのですが、いろいろ考えた末、今は会社勤めをしながら趣味としてトランペットを続けています。

供田鈴代さん 「学校での演奏は、子どもの反応がとても素直でおもしろいです」と供田さん。
供田鈴代さん 生け花を始めてから和文化に関心を持つようになったという供田さんは、「最近はとくに陶器に興味があります」と話します。

実家の庭にはお花がいっぱい。「上手に生けられたらな」と思っていました。

生け花を始めたのはなぜ?

母が庭でお花をたくさん育てているんです。それを玄関に生けるのですが、なかなか上手に生けられなくて。働き始めて仕事が落ち着いてきたので、「何か習い事でも」という思いもあり、「お花を習ってみたいな」と。友達に話したら、「実は私は池坊でお花を習っているんだけど、よかったらどう?」と誘われたのがきっかけです。

では、今でも家にはいつもお花があって、ご自身で生けていらっしゃる?

はい。まずはお稽古で生けた花材を持って帰って生け、そのお花が枯れたら、家にあるお花を生けています。家族や来客に喜んでもらえるのがうれしいですね。

お花を始めてトランペットに意外な効果があったんです。

音楽大学では主に西洋的な文化に触れてこられたのだと思います。和文化である生け花を始めて、何か感じるところはありますか?

確かに文化の違いはありますが、「私自身との関わり」という意味では、違和感はあまりありません。表現という意味では同じだし、トランペットで自分の思っているように演奏できたときの感動と、お花がうまく入ったときの達成感は同じ。どちらも「がんばった甲斐があるなあ」と思います。

トランペットをするうえで、生け花を習っていてよかったと感じることはありますか?

お花を生けているときは、とても穏やかな気持ちになれますよね。実はそのことが、トランペットをするうえでとても助かるんです。

どういうことですか?

トランペット演奏では気持ちが大切だから、「演奏する」「吹く」と言わずに「歌う」ということが多いんです。トランペットを「吹く」ではなく、その曲をトランペットで「歌う」。とくにバラード曲は歌わないといけないんですね。バラードで大切なのは、歌うのに十分な穏やかな気持ちになれるか、穏やかな気持ちの状態をイメージできるかどうかなんです。お花でそういった気持ちを体験しているから、バラードを歌うときに気持ちをイメージしやすくなるんですよ。

なるほど。それは意外な発見ですね! 今日はありがとうございました。

※ この記事の内容は、2009年3月現在のものです。

作品 お稽古で生けたお花の写真です。上手に入っていますね!
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