いけばなインターナショナル世界大会 家元が花展出瓶、次期家元・青年部代表がデモ
いけばなを通じて国際交流を深めることを目的に1956年に設立されたいけばなインターナショナル(I・I)の5年に一度の第13回世界大会が、4月25日から28日まで『継ぎ、繋ぐ』をテーマに国立京都国際会館(京都市左京区)で開催されました。
期間中の26、27日にはアネックスホールでいけばな展が開催され、池坊専永家元をはじめ各流派の家元の大作やI・I会員の作品約300作が展示されました。
家元は松、梅、山吹、ツツジを使い、『伸びる』をテーマにした大作立花を出瓶。「松は松らしく、梅は梅らしく、各々の個性をいかし、力強さや上に向かっていく姿を表現しました。伝統的な立花で未来に伸びていく姿を表しました」とコメントしました。
また、26日にはメインホールで池坊のデモンストレーションが高円宮妃久子さま、三笠宮家の彬子さま、高円宮家の承子さま、鰐淵洋子厚生労働副大臣、赤松健文部科学大臣政務官、西脇隆俊京都府知事らご臨席のもと、行われました。
第1幕では池坊専宗青年部代表が静寂な空間に花鋏とおりんの音だけが響く中、松、ウグイスカグラなどを用いた立て花をいけました。第2幕では池坊中央研修学院・研究員の今川清氏が池坊専養、髙林佑丞氏が池坊専定、鈴木麻里子氏が二代池坊専好の古典立花を披露し、IKENOBOYS(田中伸明氏、上西将吾氏、岡本和也氏)もパフォーマンスを行いました。
第3幕では池坊専永家元が確立した立花新風体がVTRで紹介され、第4幕では音楽に合わせて池坊専好次期家元や出演者が桜や柳を使った7メートルの大作を披露しました。
池坊のデモンストレーションの観覧者は、各流派の中で最多の約1500人。終了後は大きな拍手が沸き起こり「良かった」「感動した」「ぜひ動画を手に入れたい」などの感想が聞かれました。
28日には池坊本部への見学ツアーも行われ、I・I会員約100名が参加しました。