2025年度 池坊全国大会を富山市で開催しました
一般財団法人池坊華道会では6月1日、2025年度 池坊全国大会を富山市のオーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)大ホールで開催しました。
同大会では、総裁である池坊専永家元から1年間の活動指針(説示)が発表されるほか、国内外における華道振興についての報告や当年度の事業などの説明が行われます。
家元、池坊専好次期家元、池坊美佳審議役、池坊雅史事務総長、池坊専宗青年部代表をはじめ財団役員、各支部・支所長、大会役員、傍聴者が出席し、今年度は全国から約2200名の会員が参加しました。
オープニングでは、富山県立南砺平(なんとたいら)高校 郷土芸能部による、日本で一番古い民謡といわれる「こきりこ」と「麦屋節」の演目が披露され、唄・演奏・踊りに会場は見入っていました。
終了後、青年部代表が部長に花束を贈られ、「みなさんが堂々と、富山の文化・伝統を受け継いで披露してくださり感謝しています」などと述べました。
次に、来賓の新田八朗富山県知事、藤井裕久富山市長から歓迎のごあいさつをいただきました。
中川雅風理事(高岡支部)が開会の辞を述べられ、来場者全員で華道文化高揚を祈念しました。
総裁説示では、家元があいさつの後、花展を経験することや、横のつながりを大切にすること、現代の花をいけることなどについて説示(当年度の活動指針)を述べました。続いて、総裁が戦後80年をテーマに取材を受けられた番組が流されました。
事務局の報告では、事務総長から今後の方針として3点述べ、特に学校華道の一層の充実を訴えました。
池坊華道会、池坊総務所、日本華道社からの報告があり、大阪・関西万博やいけばなインターナショナル世界大会の動画も紹介されました。
今年度の池坊華道文化継承功労者表彰では、小森章生三重たちばな会支部長に功労賞が贈られました。
最後に次期家元からテレビ番組内での総裁の言葉に触れ、平和な世界に向けて何ができるのかを会員一人ひとりと共に考え、実践していきたいとの言葉がありました。また、大阪・関西万博の大屋根リングや、「関心を持つ」という人間だけに与えられた力についても触れました。
最後に、池坊の歌を斉唱し、田中芙美子富山県連合支部長(富山中央支部)による閉会の辞で全国大会は閉会しました。
会場のロビーには、富山県下の青年部が中心となって富山ガラスの花器を用いた迎え花がいけられ、参加者を迎えました。
2026年度 池坊全国大会は愛媛県松山市の愛媛県県民文化会館で2026年5月17日(日)13:00~ 開催します。