イベントレポート
2025.07.03

花展レポート<2025年度本部展 青年部コーナー>

2025年度5月の東京花展、6月の札幌花展では、コーナーテーマ「木を触り、林に立ち、森を生きる。」を象徴する『木の枝の屏風』の制作を、池坊専宗青年部代表と青年部が協力して行いました。

<東京花展>
(日本橋三越本店)

『木の枝の屏風』共同制作には青年部コーナー出瓶者も含む8名が参加。

まずはじめに、専宗代表よりテーマの背景やコンセプトが説明され、その後、「今ハマっていることは?」という話題をきっかけに、参加者同士の交流が始まりました。
ミュージカルに熱中し舞台稽古に励む教員、日本酒の飲み比べを趣味とする方、猫を「コネル(こねくりまわす)」のが癒しの猫好きの方など、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まり、いけこみ会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。

制作は2班に分かれ、初めて電動ドリルを扱うメンバーも多く、緊張しつつも真剣に組み立てに取り組んでいました。特に、細いテグスを張る工程は細かく繊細な作業が求められ、予定より1時間以上押しましたが、完成の瞬間には大きな達成感が共有されました。

  • 東京花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表
  • 東京花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表

いけこみ終了後は、デパートの屋上で茶話会を開き、お互い労をねぎらいながらの歓談。最後は記念撮影をして締めくくりました。「他支部の人たちと一緒に共同制作する機会はとても貴重で、いい刺激になった」という声も寄せられ、支部を超えて青年部同士の絆を深める場となりました。

  • 東京花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表
  • 東京花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表

<札幌花展>
(丸井今井札幌本店)

札幌花展では、『木の屛風』の共同制作に9名が参加。制作に先立ち、東京会場と同様に池坊専宗代表よる今回のコンセプトについて丁寧な説明のあと、メンバー同士で自己紹介を行いました。初対面同士でしたが、和やかな雰囲気でスタートしました。

  • 札幌花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表

2組に分かれて制作に取りかかりました。
札幌支部からは5名の参加があり、2名と3名で分かれて制作をしました。一組は順調に組み立てを進める一方で、もう一組は木を立てるだけでもおよそ2時間を要し、その後のテグス張りにも時間がかかり、工具作業の難しさに苦戦しながらも、全員でお互い声をかけ合いながら粘り強く取り組みました。制作に夢中になっている参加者の姿に池坊専宗代表がカメラを構える場面も。17時を過ぎ、ようやく完成にたどり着きました。

  • 札幌花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表
  • 札幌花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表

完成後はいけこみ会場で茶話会を開催。温かいお茶とお菓子を囲みながら、皆で完成させた達成感と安堵の笑顔が広がるひとときとなりました。最後は記念撮影も行い、心に残る一日となりました。初めて工具に触れる方も多くいましたが、デザイン学校で学ぶ方々が持ち前の器用さで手際よく作業に取り組む姿も見られました。
さまざまな分野で活躍する青年部員が力を合わせて一つの作品を作り上げた今回の取り組みは、今後の青年部における新たな交流や広がりへとつながっていく可能性を感じさせる共同制作となりました。

  • 札幌花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表
  • 札幌花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表
  • 札幌花展、池坊専宗、青年部代表、池坊専宗青年部代表

~参加者募集中~

現在、9月の名古屋花展と10月の福岡花展に向けた準備が進んでおり、参加者を募集中です。支部を越えて青年部が力を合わせて作品をつくり上げる貴重な機会であるとともに、池坊専宗青年部代表との交流や対話の時間も予定されています。
なお、今回の制作を振り返りながら親睦を深める茶話会も予定しています。青年部の皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

※福岡花展の公募は7月中旬予定です。

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