草津市立常盤小学校(滋賀県)にて次期家元が講演・特別授業を行いました
草津市立常盤小学校(滋賀県)と隣接する市民センターにて開催された「平成28年度常盤学区民ふれあいまつり」にて、10月30日、池坊専好 次期家元が、地域の方々を対象に講演と6年生を対象に特別授業を行いました。
まずはじめに、地域の方々を対象に講演を行いました。
朝夕の仏前供花から発祥した華道の歴史・精神性、池坊いけばなについてや来年6月3日に公開される映画「花戦さ」の主人公である「初代 専好」について話しました。また、「4代目 専好」襲名を受け、「先人たちの築いてきた“伝統文化の力”の素晴らしさを見習いつつ、歴史の中で私らしく生きていきたい」と思いを語りました。
続いて、6年生の児童40名と市民センターの講座「やすらぎ学級」にて池坊いけばなに取り組まれている地域の方々を対象に特別授業を行いました。
冒頭に、“いけばな”に込められた意味や“いけばなは足でいけよ”という考え方について講義し、デモンストレーションを通して、花材の特徴をいかすことや空間の大切さなどを伝えました。
その後、9班に分かれ、コスモス、ピンポン菊、アブラドウダンツツジ、キイチゴ、ヒペリカムを花材に用い、各班で合作をいけました。いけこみ中、次期家元が各班を回り、児童たちにアドバイスをし、各班、お互いの考えを伝えたり、相談しながら、思い思いの作品が完成させました。
完成後は、各作品のテーマと工夫した点を発表し合い、児童たちは同じ花材でも、それぞれの個性が表現できること感じたりと、貴重な経験になった様子でした。最後に、完成した作品を囲んで次期家元と集合写真を撮り、特別授業を終えました。

講演の様子

特別授業の様子