その他
2018.02.08

第20回学校華道インターネット花展 受賞作品発表

第20回 学校華道インターネット花展 受賞作品発表

1,206校、7,170名の方のご応募ありがとうございました。 審査委員長・次期家元池坊専好をはじめ、審査委員会による選考の結果、 栄えある受賞作品が決定しました!

第20回 応募校一覧はこちら
第20回 開催要項はこちら

いけばな池坊 最優秀賞

  • 学校華道インターネット花展 最優秀賞作品
    広島大学 2年
    松苗 響香さん
    テーマ 花の力
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ノイバラ・ガーベラ・ストック・レモンリーフ・アブライト・コシアブラ・グロリオサ
    コメント ノイバラのありのままの姿を大きく包み込むような構成、コシアブラの優しい緑で心を落ち着かせてくれるような優しさを表現しました。また、ガーベラやグロリオサで力強く、背中を押してくれる様子を表しました。お花は人を勇気づけ、人生を後押ししてくれる存在です。花の力とともに、この作品に自分の未来への思いを込めました。
    受賞者のコメント

    この度は最優秀賞という大変素晴らしい賞を頂き大変嬉しく光栄に思います。 私は大学生になり医学を学ぶ中で華道との間に人の命と花の命という、どちらも命を扱うという点で共通点を感じ、お花を生ける時に常に命というものを意識するようになりました。 秋は植物の命が終わっていく季節ですが最後まで輝き続けていて、そんな花の一瞬一瞬の命の輝きを表現したいという思いでこの作品を制作しました。 受賞の喜びとともに、支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちを忘れず、自分自身の成長のためだけでなく、華道の素晴らしさをもっと多くの人に知っていただけるよう頑張りたいと思います。 本当にありがとうございました。
    審査委員長より

    ノイバラの小枝も丹念にさばかれていながら、自然さを失っていないところが魅力的です。ノイバラが作り出したおおらかな空間の中にコシアブラの面が対照的に力強く配され、お互いをいかすことが出来ました。またアブライトもやわらかなムードをかもし出しています。素材となる植物にはそれぞれの特徴、持ち味があります。それぞれの特徴をうまく捉えることが自由花をいける上での重要なポイントです。 これからもたくさんの植物と出会い、向き合うことで更に多くの構成や表現をいけばなの力でどうぞ多くの方々に渡してあげてください。

優秀賞

  • 文部科学大臣賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    池坊短期大学 2年
    廣瀬 優 さん
    テーマ つなぐ。
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ピンポン菊・キイチゴ・スチールグラス・カスミソウ
    コメント 私は現在、幼児保育学科に通っています。花器の下に敷いてあるコースター、スチールグラスについている玉は実習をさせていただいた施設の利用者さんが1本1本、糸を選び織り上げたものです。私の生きる世界に広がりと深さを持たせてくださった方々に感謝の気持ちを込め、花材を選びました。人と人をつなぐ、見えない何かをイメージして、いけました。
    審査委員長より

    スチールグラスの大きな曲線、優しい水仙の葉が印象的な作品で、とても清楚な雰囲気で好感を与えます。花器を2つ使用し、優しい曲線でまとめたことで、テーマの「つなぐ」をうまく表現できました。
  • 京都府知事賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    実践女子学園高等学校 2年
    岡田 悠希 さん
    テーマ 小春のブローチ
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ガーベラ・ツルウメモドキ・ユーカリ・オオニソガラム
    コメント ガーベラとツルウメモドキで秋の暖かい日を感じさせられたので“小春”とし、ツルウメモドキの丸みを利用し、秋の雰囲気を全面に出しました。ガーベラを華やかなブローチに見立て、これを付けて、秋を感じながら、散歩しているかのように真ん中にいけました。ツルウメモドキを花器とどのようにマッチさせるかが難しかったです。
    審査委員長より

    用いた花材や花器を曲線で統一させることで、全体をまとめた作品です。 ツルウメモドキの大きな動きを、下段に強い印象のガーベラを配したことで上下のバランスが取れました。テーマも作品とよく合致しています。
  • 京都府教育委員会教育長賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    古川学園中学校 3年
    後藤 由佳 さん
    テーマ 宮城の光(政宗公 生誕450年)
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 オクロレルカ・カスミソウ・ゴールデンスティック・スターチス・ヒペリカム・ベッセラエレガンス・ゼラニウム・キイチゴ
    コメント オクロレルカを三日月の形にして、今年、生誕450年を迎えた伊達政宗公をイメージしました。政宗公は「水玉陣羽織」を好んで着用していたといわれるため、ヒペリカム、カスミソウ、ゴールデンスティック等、丸みのある花材を用いて、水玉を表現しています。
    審査委員長より

    花材の扱い方に高い技術力を感じる作品です。 また、一木一草を大切に、よく整理された作品の内容からはモチーフの明確さが伝わります。 紅葉したキイチゴとオクロレルカの葉が秋の深まりを表していますね。
  • 京都市長賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    根室市立啓雲中学校 3年
    宍戸 夏海 さん
    テーマ 秋の散歩道
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 キキョウラン・トウガラシ・スタビライズ・コスモス・キイチゴ・ハニカム
    コメント 花器の中には剣山もオアシスも入っていないので、形を作るのが、すごく苦労しました。作ってはすぐ崩れ、作ってはすぐ崩れとめげそうになりながらも、コスモスの線を綺麗に見せるために頑張りました。キキョウランとコスモスの伸びやかさ、出会いなどを注目して、見て欲しいです。
    審査委員長より

    キキョウランの葉とコスモスがうまく調和しています。優しさと力強さのバランスが良い作品になりました。葉と葉の間にチラリと配したトウガラシの実と茎がかわいく、効果的です。
  • 京都市教育長賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    池坊短期大学 2年
    高畑 咲希 さん
    テーマ 秋の灯
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ノイバラ・オクロレルカ・嵯峨菊・リンドウ・ユウギリソウ
    コメント 野山が色付き始め、道端に舞う落ち葉や澄んだ青空、冷たい風など、ふとした瞬間に秋を感じるようになりました。そんな秋の訪れを表すような紅葉したオクロレルカと遠くの山に見える点々とした紅葉を小さなノイバラの実で表現しました。上部には今からさらに寒くなっていく季節を表すように白い嵯峨菊を高く使いました。
    審査委員長より

    非常に丁寧に茎や葉を整理し配置された作品です。池坊いけばなの有する緻密な線の空間美が表現されました。キイチゴの垂直についた横枝とオクロレルカの対比が印象的です。
  • 読売新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    関東学院大学 1年
    小村 悠揮 さん
    テーマ 理想の自分
    種別 生花
    花器 その他
    花材 スイセン
    コメント 私が考える理想の自分は、どんなことがあっても強く生きるということです。今回、このスイセンをいける時に、理想の自分を強くイメージしていけることで、いつも以上にスイセンの強さが表現できたと思います。
    審査委員長より

    池坊の生花七種伝のひとつ「水仙」に果敢に挑戦されました。葉を一枚一枚丁寧に扱われて好感が持てます。水仙の凛とした清々しさがよく表現されています。
  • 朝日新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    新潟清心女子中学校 3年
    青木 園果 さん
    テーマ 秋の収穫祭
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 フウセントウワタ・スチールグラス・ユキヤナギ・マリーゴールド・ストック・ソラナム
    コメント みんなが収穫祭を楽しんでいる様子をお花で表現しました。スチールグラスがいろいろな方に向いていて、踊っている雰囲気になるように工夫しました。小さなカボチャも秋を感じさせてくれる作品です。
    審査委員長より

    曲をみせながら上に伸び上がったスチールグラスの中に、大小のフウセントウワタの実が配される大胆な構成です。この両者の出会いがとてもドラマチックで美しいです。上部の重さを足元に配した大きな花と色合いで上手く引き締めました。紅葉したユキヤナギで秋の深まりを感じさせています。
  • 毎日新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    産業能率大学 1年
    山田 麻也香 さん
    テーマ 宇宙
    種別 自由花
    花器 その他
    花材 ユリ・カスミソウ・デンファレ・オクロレルカ・ポトス
    コメント 私は星や宇宙が好きなので、それをテーマにいけました。ユリとデンファレを星に、カスミソウを宇宙に散らばる無数の星屑に見立てて、オクロレルカで流れ星のように星が流れている様子を表現しました。
    審査委員長より

    表現テーマがとても明確でシンプルさ、シャープさの溢れる良い作品となりました。自由花は飾る環境に応じて自由にいけることが可能になります。壁に掛ける「レリーフ」にすることで「宇宙」というテーマをより明確に表現できました。
  • 産経新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    千葉県立我孫子高等学校 3年
    田邊 まなみ さん
    テーマ June Bride
    種別 自由花
    花器 その他
    花材 紫陽花・ニューサイラン
    コメント この作品は、私が将来、ブライダル関連の仕事に就きたいという夢にちなんで、いけました。結婚式といえば、JuneBrideが思い浮かびます。そこで6月の花であり、花言葉に「家族団欒」という言葉が含まれる紫陽花をいけることで、表現しました。また、花材を緑一色にすることで爽やかなブーケを表現しました。
    審査委員長より

    「マッス」という要素を捉えた自由花です。緑という「色」で全体を統一させ、ニューサイランで輪をつくり変化をもたせています。用いた異質素材も上手く使いこなし、全体の調和を図ろうとした意思を感じます。

ブロック賞

  • 北海道新聞社賞(北海道ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    札幌市立山鼻小学校 6年
    佐藤 結夢 さん
    テーマ かくれんぼ
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 アスパラ・ヒマラヤユキノシタ・小菊・アンスリウム・ノイバラ
    コメント 秋の終わりに庭を見ると、色を変え、曲がっている植物があちこちにあります。まるで“かくれんぼ”をしているみたいに、こちらを見ているように思います。花屋からアンスリウムも遊びに来ました。
    審査委員長より

    アスパラガスのフワフワした質感に対して、力強い面の葉を足元に配し、全体を引き締めた構成で、とても雰囲気ある作品となりました。左に配した菊の優しい表情と淡いピンクのアンスリウムが良いですね。テーマとよく合っています。
  • 河北新報社賞 (東北ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    秋田県立横手城南高等学校 3年
    菊池 南海 さん
    テーマ 燦然
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 オクロレルカ・アンスリウム・ゴールデンスティック・玉シダ・カスミソウ
    コメント 花器をいかすようにオクロレルカで流れるような滑らかな構成にし、アンスリウムやゴールデンスティックで優しさの中に力強さがあるような作品にしました。また、これからの人生で自分らしく光り輝きたいという思いを込めました。
    審査委員長より

    オクロレウカを曲線的に用い、変形花器との調和を図った作品です。 一本一本をよく見て、丁寧にさばいているところが、好感を持てます。
  • 東京新聞賞(関東ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    東海大学 3年
    横塚 桃 さん
    テーマ 雨の宴
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 トルコキキョウ・アスチルベ・ニューサイラン
    コメント 梅雨の真っ只中だったので、緑を基調に、しっとりとした雰囲気を出しました。また、ニューサイランと花々の高低差を出すことで、空間に余裕が生まれ、涼しげに仕上がりました。六月というと雨が多く、つい下向きな気持ちになりがちです。しかし、夏を目前にひかえたこの時期は、植物にとって、恵みの雨の季節であることを作品を通して感じていただけたら嬉しいです。
    審査委員長より

    一目見ただけで、明るい気持ちになるような夢のある、可愛らしい作品です。3つの花器を使いながらも、横の構成でまとめることで、しっかりとした一体感が出ています。 ニューサイランのラインが美しく、花材の取り合わせ、色合いも好感が持てます。
  • 北國新聞社賞(北陸・甲信越ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    富山国際大学 4年
    内島 茉佑子 さん
    テーマ 弾ける笑顔
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 サネカズラ・ナンキンハゼ・ユウギリソウ・小菊・秋カラマツ
    コメント この作品は、元気に走り回り、笑顔を見せる子どもの姿や成長し、だんだんと頼もしくなっていく子どもの姿などを想いながらいけました。サネカズラやナンキンハゼの実で、光り輝く子どもたちを。また、動きの面白さから、子どもたちの自由で個性あふれる考えや行動を感じもらえると嬉しいです。私は、春から保育士として子どもたちと関わっていきます。子どもたちの魅力を真近で感じ、成長の手助けをしながら、花の美しさ、優しさを伝えていけるような保育士になりたいです。
    審査委員長より

    植物の持つ自然本来の姿をいかしながら、大胆に構成した作品です。 北陸地方の豊かな山々の風景とそこに遊ぶ子どもたちの命の躍動がよく表現されています。 保育の現場でも、ぜひ“生命の輝き”を伝えてくださいね。
  • 中日新聞社賞(東海ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    岐阜県立岐阜商業高等学校 1年
    武藤 翼 さん
    テーマ 充実
    種別 自由花
    花器 水盤
    花材 菊・カスミソウ・ナデシコ・リンドウ・スチールグラス・モンステラ
    コメント この作品では、菊やモンステラなどの丸みのある花材を使っています。また、スチールグラスも束ねて、丸い形にしました。私は、高校に進学して、半年以上たった今、生活リズムにも慣れ、新しい仲間と充実した生活を送ることが出来ています。その明るく穏やかな気持ちを、曲線や丸みで表現しました。ピンク、緑の中に、カスミソウを入れることで、明るさが際立つよう工夫しました。
    審査委員長より

    スチールグラスの大らかな曲線と強いモンステラの面が良いバランスで配されています。深い緑の葉の前に白いカスミソウを用いることでいかされていますね。ナデシコと菊というピンクの濃淡がよく効いています。
  • 京都新聞賞(近畿ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    多賀町立多賀小学校 6年
    宮戸 衆 さん
    テーマ 秋の終わり
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 コスモス・嵯峨菊・スプレー菊・ツルウメモドキ・ライムポトス
    コメント 僕は、去年の秋から1年間、キク科の植物について、調べて小学校の自由研究展に出しました。コスモスもキク科なので、コスモスと菊を使って、秋の終わりを表現しました
    審査委員長より

    ツルウメモドキを大胆に用い、しかも強弱のバランスも良く、植物の生命力・力強さを感じる作品です。花器との調和も取れていて、日頃のお稽古からくる完成度の高さを感じさせます。
  • 中国新聞社賞(中国・四国ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    岡山県立岡山南高等学校 3年
    中島 慶美 さん
    テーマ 秋のコントラスト
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 コスモス・ブルースター・スチールグラス・カスミソウ・モミジ
    コメント 赤と黒のコントラストが際立つように、2色の花器を使い、各々に別の種類の花を生けました。コスモスとモミジには針金を添え、立体的になるよう工夫しました。スチールグラスも長さを変えて、動きをつけました。花器を前後に置くことで、奥行きを感じれるようにしました。
    審査委員長より

    用いた花器の形とスチールグラスの曲線がマッチしました。 2つの花器を前後に配置したことで立体感が出て、花の色もコントラストがはっきりとして、表現力あふれる作品となりました。
  • 西日本新聞社賞(九州・沖縄ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    西南学院大学 1年
    福田 真子 さん
    テーマ 秋の帰り道
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ネコジャラシ・アスター・サンブリテニア
    コメント 毎日、学校帰りに、色が変わっていくネコジャラシを見て、その優しい秋らしさをいけばなとして、活かせないかと思い、あえて、華やかなものではなく、ネコジャラシをメインにいけました。
    審査委員長より

    エノコロ草(ねこじゃらし)の姿をうまく捉えた自由花です。秋の野原に風が吹き、揺れている様子が目に浮かびます。日頃から足元に咲く小さな花にも想いを寄せる作者の優しさを感じます。

入選

大学・短大の部(2名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    岩手大学 1年
    藤沢 郁乃 さん
    テーマ 散歩日和
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 小菊・ペンペン草・花トウガラシ・カスミソウ・スチールグラス・細葉ルスカス・ヒマラヤスギ・メタセコイヤ
    コメント 幼い頃、両親と散歩をした、小さな森の情景を思い浮かべて制作しました。木の実を集めたり、ペンペン草を鳴らしたりして、遊んだ時のわくわくした気分を鮮やかな緑色の小菊を立体的に散りばめることで表現し、森の中で発見した小さな驚きをカスミソウと白い小菊で表現しました。童心に返ったような心持ちで楽しんでいただけたらと思います。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    松山大学 3年
    坂本 詩穂里 さん
    テーマ 秋の訪れ
    種別 自由花
    花器 その他
    花材 ソテツ・オンシジウム・バラ・アオイ・アルストロメリア
    コメント 枯れたソテツを使って、秋の訪れを表しました。

専門学校の部(1名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    北海道芸術デザイン専門学校 2年
    三品 智緒 さん
    テーマ 秋の夜長
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ツルウメモドキ・ナナカマド・ダリア・トルコキキョウ・ベビーハンズ
    コメント ツルウメモドキの曲線が美しかったので、それを生かした作品を作りたいと思い制作しました。ツルウメモドキやナナカマドの秋らしい色合いに、白ダリア、トルコキキョウの紫が少し入ることで、より深い秋を演出できたかと思います。少しもの悲しい秋の夜を感じていただけたら嬉しいです。

高等学校の部(7名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    北海道札幌北高等学校 1年
    向井 葵 さん
    テーマ 遠雷
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 紫陽花・オンシジウム・フトイ・トルコキキョウ・ヘルコニア・ゴット
    コメント しとしとと長く降り続く雨を切るような遠雷をフトイやオンシジウム、ヘルコニアで表現しました。雨の美しさと遠雷の壮大さがおりなす、自然の神秘をお伝え出来れば幸いです。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    北海道札幌国際情報高等学校 3年
    藤田 あい さん
    テーマ 夕闇の停留所
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ガーベラ・グリーンボール・カスミソウ・オクロレルカ
    コメント 私は妖精が停留所でバスを待っている様子を表現しました。ガーベラの妖精がグリーンボールのベンチに座っていて、オクロレルカで進む道の可能性は無限大であること、カスミソウで現実との境界、ガーベラのオレンジと花器の青で夕暮れを表現しました。夕暮れ時の深渕の煌めき、押し入れの中など、案外身近なところにあるかもしれない妖精の世界でこっそり妖精たちが過ごす、妖精たちの日常のひとときを感じていただければ幸いです。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    開智高等学校 1年
    大橋 りか さん
    テーマ
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 カーネーション・ナデシコ・てまり草・カスミソウ・丹頂リーキ
    コメント カーネーションやてまり草で山のどっしりと静かな状態を、丹頂リーキで山の動きのある壮大な感じを表現しました。また、ナデシコとてまり草では豊かな山の様子を、カスミソウでは山にかかる雲を表しました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    東京学館高等学校 2年
    日下 碧 さん
    テーマ 涼しさ
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ゴールデンスティック・デルフィニウム・スターチス・ポトス・ヒメガマ
    コメント ヒメガマとポトスで新緑の季節を表現しました。ゴールデンスティックを高さを変えていけることでリズムを作りました。銀色の縦長の花器に濃い紫のデルフィニウムと薄い紫のスターチスをいけて、青の敷物を使うことで涼しさを感じられる花にしました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    豊川高等学校 2年
    太田 若那 さん
    テーマ こんにちは!
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ツルウメモドキ・ケイトウ・リンドウ・黄金杉
    コメント 枡型の箱を二つ重ねて、ツルウメモドキやケイトウが、箱の中から可愛らしく顔を出して、「こんにちは!」と挨拶する様子を表現いたしました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    東海学園高等学校 2年
    福堂 志保 さん
    テーマ 海賊船
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 菊・トウガラシ・ニューサイラン・スチールグラス・グロリオサ
    コメント 海を割って進む、海賊船をイメージしていけました。ニューサイランとスチールグラスで波を表現し、グロリオサで船内を照らすランタンを表しました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    福岡県立三池高等学校 2年
    酒井 紀佳 さん
    テーマ Japanese
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 ジュジュサンゴ・キキョウ・カエデ・菊・ガーベラ・和紙
    コメント 色画用紙の上に、日本を想像させる和紙を貼り、Japaneseを表現しました。また、ジュジュサンゴを手前に出すことによって、空間を持たせました。

中学校の部(2名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    海老名市立海西中学校 3年
    竹本 夏海 さん
    テーマ 秋涼
    種別 自由花
    花器 変形花器
    花材 スチールグラス・チューリップアンス・ポトス・ミラ・ノイチゴ
    コメント 夏から秋に季節が変わり、風が冷たくなった様子をスチールグラスの鋭さで表現しました。紫色のオアシスやアンスを使うことで、秋の独特な落ち着いた雰囲気を出し、庭先の草花の色の移り変わりを表し、秋の訪れを感じられる作品にしました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    名古屋市立大森中学校 3年
    松井 初音 さん
    テーマ あふれる思い
    種別 自由花
    花器 その他
    花材 コチョウラン・オクロレルカ・マリモ・ガーベラ
    コメント たくさんのボールのオブジェは、あふれてくる、私のいけばなに対する思いを表現しました。お花をいけることの楽しさ、達成感、充実感など、たくさんの思いを表しています。

小学校の部(2名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    新潟市立牡丹山小学校 4年
    石田 杏 さん
    テーマ おどる花たち
    種別 自由花
    花器 コンポート
    花材
    コメント 踊っていたり、遊んでいるようなイメージでいけました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    福岡雙葉小学校 5年
    関 理惠 さん
    テーマ フラワーリング
    種別 自由花
    花器 その他
    花材 ジニア・バラ・ケイトウ・花胡椒・キイチゴ・てまり草
    コメント 花器は花の型の器でやさしいピンクと黄色の2つを使って、スチールグラスをその2つに渡して、スチールグラスの輪の中に包まれているように表現しました。花はジニアの黄色とオレンジ、バラの赤とピンクを中心に華やかさを出しました。上から見たところも丸くかわいいです。

団体賞

上位3校を選考しました。

  • 日本教育新聞社賞

    日本教育新聞社賞
    大阪成蹊女子高等学校(大阪府)
  • 月刊誌「華道」賞

    月刊誌「華道」賞
    金蘭会高等学校(大阪府)
  • 月刊誌「ざ・いけのぼう」賞

    月刊誌「ざ・いけのぼう」賞
    稲城市立稲城第五中学校(東京都)

総評

第20回学校華道インターネット花展は、1,206校※過去最多、7,170作の応募をいただきました。全応募作品の中から1,144作品をノミネートとし、その中から「いけばな池坊最優秀賞」、「文部科学大臣賞」をはじめとする各賞を決定いたしました。

審査会は、京都府 文化スポーツ部 文化芸術振興課 京の芸術創造担当課長・原田憲一氏、京都府教育庁 指導部高校教育課 首席総括指導主事・深田聡氏、京都市 文化市民局 文化事業担当局長・北村信幸氏、京都市教育委員会 学校指導課 副主任指導主事・谷口衛氏、読売新聞京都総局 総局長・指尾喜伸氏、毎日新聞京都支局 支局長・高村洋一氏、産経新聞京都総局 総局長・木村成宏氏、北海道新聞社 大阪支社 営業部 部次長・深山直樹氏、河北新報社 大阪支社 支社長・木村浩人氏、中日新聞社・東京新聞 京都支局 支局長・長坂誠氏、北國新聞社 事業局 事業部 部長・西本東介氏、京都新聞COM 事業局 局長・白石真古人氏、中国新聞社 大阪支社 支社長・竹下修司氏、西日本新聞社 大阪支社 支社長・中満昭氏、日本教育新聞社 広告局 クロスメディア企画部 副長・菅原美有希氏、審査委員長である華道家元池坊 池坊専好次期家元、副審査委員長 西田永教学委員、池坊雅史事務総長のご出席のもと、行われました。

受賞されたみなさん、おめでとうございます。 また惜しくも受賞を逃されたノミネート作品は、2月1日より公開しております、「応募校一覧」からご覧いただけます。

池坊専好次期家元は、「定期的にいけばなを発表する場を、出来るだけ多くの方に身近にいけばなを感じていただきたいとの思いから始めた当事業ですが、第20回を迎えました。どの応募作品も質が高く、年々、質の向上が高まっていると感じます。特に、線の扱い、線の出し方など、経験年数を感じさせない卓越したものがありました。どの作品もいけばなの美意識を最小限の花材で表現できており、作者の思いをどれだけ反映できたか、載せられたか、表現できたかが伝わって来ました。目標設定が難しいとされる伝統文化の世界で、当事業や花の甲子園などにチャレンジすることによって、いけばな、植物と向き合う力、自分自身を磨く力、成長する力が付くと思います。当事業を通し、一般の若い方々にもいけばなをしてみたい、日本の文化にさらに興味を持つ、外国の方に日本を知ってもらうなど、相乗効果・波及効果のある取り組みにしていきたいと思います。」と総評を述べました。

華道家元池坊では、教育の場で伝統文化「いけばな」を通じた心の教育=学校華道「花育」として、当事業をはじめ、「Ikenobo花の甲子園」など様々な事業に取り組んでおります。 各事業がさらに充実、促進するよう努めてまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。

次回も皆さんからの自由で、学生らしさ溢れる作品のご応募お待ちしております。 (事務局)

この記事のシェアをぜひお願いします。