京都市立西京高等学校(京都府)にて華道授業を実施しました
5月31日(木)~6月6日(水)、京都市立西京高等学校 エンタープライジング科の高校1年生147名を対象に、華道授業を実施しました。
同校には、今年度より日本の伝統文化を体験する一環として、1学年を春と秋に分け、家庭科の授業にて華道を導入いただきました。(今回、春学期のクラスを実施し、華道家元池坊京都支部 塩野敬子氏らが講師を務めました)
授業では、まず「華道(いけばな)とは?」について、京都・六角堂にて仏前供花から発祥した華道の歴史を誕生から成立まで解説。次に「華道で大切なこと」について、“生きている命を捉えること”・“命をいかすこと”・“命の課程や命ある姿を捉えること”を説明しました。続いて「おもてなしの心」について、華道にまつわるクイズを交えながら、華道に込められた精神性や考え方、特徴についても触れました。
加えて、同校はスーパーグローバルハイスクールであり、来年3月の海外研修も見据え、海外から見た華道や日本独特の精神や感覚についても触れました。
その後、講師のデモンストレーションを通して、いける際のポイント=“空間を作ること”・“前後左右のバランス(奥行)”・“花の向き・個性や表情をいかす”について説明しました。
講師のデモを踏まえ、ガーベラ・スターチス・スプレーカーネーション・ソリダコ・フトイ・ゴットを花材に用い、実技を行いました。生徒たちは最初、緊張の様子でしたが、講師のアドバイスを基に、思い思いの作品をいけ、同じ花材でもそれぞれの個性や思いが表現されることも体感した様子でした。完成後は、教室の後ろに作品を展示し、お互いの作品を観賞したり、講師のアドバイスを聞き合ったりしました。
今回の取り組みを通して、普段学んでいる京都で発祥した伝統文化“華道”について理解を深め、教養としてはもちろん、海外研修にも活かしていただきたいと願っております。
学校華道では、六角堂、いけばな資料館の見学、いけばな体験を受け付けています。
今回のように学校へ講師派遣も行っています。
郵送、Fax、メールのいずれでも受け付けますので、華道発祥の地での華道体験に興味のある方は是非、華道会までご連絡下さい。
【お問合せ・お申込】
〒604-8134 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
一般財団法人 池坊華道会 事業部 学校華道課
Fax:(075)255ー3568 Mail:school@ikenobo.jp

取り組みの様子1

取り組みの様子2