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Q印象に残っている池坊での出来事や仕事は?Aたくさんある忘れられない思い出の中で、自分の池坊人生の大きな節目となったのが1995年4月のシンガポール支部花展でした。現地に三年間お住まいになった池坊専好様のご帰国前に初めての支部花展を開催しようと発足して間もない支部の会員全員が一丸となった花展でした。30代半ばで若輩の私も派遣講師として企画から参加させていただき、会員のみなさんの池坊愛と専好様への想いが込められた素晴らしいチームワークによって成し遂げられた花展の一員に加えていただいたことは一生の思い出です。
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Q先生の考える「いけばなの魅力」とは?Aコンピューターやインターネットをはじめとする先進技術によって便利だけれど無機的になりがちな現代社会。そんな暮らしの中で、花や人との命のふれあいを実感できる貴重な世界だと思います。
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Q先生の「いけばな指導モットー」はなんですか?A生徒を放任するだけでは進歩は望めず、上からの目線で私の考え方を押し付ければ生徒の個性は伸びません。質疑応答などのコミュニケーションをもてる雰囲気を作ることが大切だと考えます。生徒の想いを尊重しながら、私自身の知識と技術を生徒と共有して、生徒が少しでも理解を深めたり、一歩でも二歩でも前進したと感じることができた時が教師冥利の瞬間です。そのための努力を惜しまず指導したいと思っています。教師と生徒とは、教える側と教えられる側という上下関係ではなく、生徒に納得して理解してもらえることができるかどうかの真剣勝負の相手であり、一方では池坊いけばなという共通の楽しみを共有する仲間だと据えています。