池坊中央研修学院の講師陣

野田 学
教授
のだ まなぶ
野田 学
西大阪支部 総合特別科 自由花研究室
中研入学を検討中の方へ
池坊中央研修学院は、長い歴史と伝統を誇る池坊のいけばなを深く学べるという意味で最高の場であり、日本全国各地や海外からの学院生と共に学ぶことによって、あなたが大好きな池坊の世界をさらに大きく広げることができる場です。日々の現実を離れて、いけばなに没頭し、池坊を通して出会った共通の楽しみをもつ仲間と過ごす時間は、あなたにとって、きっと有意義なものになると信じています。ぜひ、京都にいらしてください。
巡回講座受講者に向けて
年に一度の巡回講座は、日本人の暮らしの中で時代と共に発展してきた池坊いけばなの「今」を学ぶことができる機会です。伝統の心を中心として、みなさんの暮らしに潤いを与えるための理論や技術をお伝えできるように精一杯お務めします。会場でお会いしましょう!

講師インタビュー

  • Q
    印象に残っている池坊での出来事や仕事は?
    A
    たくさんある忘れられない思い出の中で、自分の池坊人生の大きな節目となったのが1995年4月のシンガポール支部花展でした。現地に三年間お住まいになった池坊専好様のご帰国前に初めての支部花展を開催しようと発足して間もない支部の会員全員が一丸となった花展でした。30代半ばで若輩の私も派遣講師として企画から参加させていただき、会員のみなさんの池坊愛と専好様への想いが込められた素晴らしいチームワークによって成し遂げられた花展の一員に加えていただいたことは一生の思い出です。
  • Q
    先生の考える「いけばなの魅力」とは?
    A
    コンピューターやインターネットをはじめとする先進技術によって便利だけれど無機的になりがちな現代社会。そんな暮らしの中で、花や人との命のふれあいを実感できる貴重な世界だと思います。
  • Q
    先生の「いけばな指導モットー」はなんですか?
    A
    生徒を放任するだけでは進歩は望めず、上からの目線で私の考え方を押し付ければ生徒の個性は伸びません。質疑応答などのコミュニケーションをもてる雰囲気を作ることが大切だと考えます。生徒の想いを尊重しながら、私自身の知識と技術を生徒と共有して、生徒が少しでも理解を深めたり、一歩でも二歩でも前進したと感じることができた時が教師冥利の瞬間です。そのための努力を惜しまず指導したいと思っています。教師と生徒とは、教える側と教えられる側という上下関係ではなく、生徒に納得して理解してもらえることができるかどうかの真剣勝負の相手であり、一方では池坊いけばなという共通の楽しみを共有する仲間だと据えています。

講師プロフィール