家元・次期家元
2025.10.01

次期家元 池坊専好が京都芸術大学公開連続講座に登壇

池坊専好次期家元は7月14日、京都芸術大学(京都市左京区)内の京都芸術劇場 春秋座で開かれた公開連続講座・日本芸能史「世界文化の中の日本文化」の「華道」の回で講義、デモンストレーションを行いました。
一般受講者、学生が会場やオンラインで受講。全28回の同講座は、毎回各界の第一人者が講師を務めています。

次期家元はまず、2024年に華道が登録無形文化財に登録されたことに触れ、生活文化と伝統的な技の保存、という観点からその意義を語りました。
続いて、西洋と日本の花の文化の違いについて、さまざまな角度から考察。日本では「いけばな」が発達したため、ただ飾るだけではなく、「道」の概念を持つようになったこと、また西洋に比べて水面を見せるなど「水」が重要視されるようになったことなどを指摘しました。
さらに、西洋人の目から見たいけばなとして、シーボルト、モース、ハーン、コンドルなど明治期前後の日本に滞在した外国人の記録を紹介。「いけばなの伝統的な形、考え方を評価し、その本質を見抜いた。それぞれの立場から、日本文化の特異性を日本人以上に探求した」と述べました。

続いてデモンストレーションに入り、次期家元はバラ、ジャングルブッシュ、沖縄シャガ、ヒマワリなど、いろいろな国が原産の草木を用いて立花新風体を立てました。また、大阪・関西万博にちなみ、ミャクミャクをイメージした小品自由花もいけました。

この記事のシェアをぜひお願いします。