イベントレポート
2025.11.05

「大阪・関西万博」でいけばな展示をおこないました

日本いけばな芸術特別企画 in 大阪・関西万博(主催:公益財団法人日本いけばな芸術協会、後援:文化庁、大阪府、大阪市)が10月7日から11日まで大阪・関西万博内 ギャラリーEASTで開催されました。いけばなを通じ、日本の伝統文化を広く国内外へ発信することを目的とした同展では、63流派86名がいけばな芸術の集大成を展観しました。

池坊からは協会副会長の池坊専好次期家元(全期)をはじめ、協会理事長の矢上哲己氏(全期)、優谷省子氏(前期)、木挽登士子氏(後期)が出瓶。次期家元は、ベネチアガラスの器にオリーブ、オーガスタ、へレコニア、バンダなど、世界各国が原産の花材を用いて立花新風体を立てました。

次期家元の作品

左から矢上氏、優谷氏、木挽氏の作品

初日には、花展会場入り口でオープニングセレモニーがあり、藤原誠会長の開会挨拶とテープカットが行われた後、次期家元らと共に作品を巡覧されました。

巡覧の様子

会場では「いけばな文化史年表」と「時代におけるいけばな」のパネル展示や、公式スタンプラリーに合わせた「協会限定スタンプ」が日替わりで設置されました。万博での花展には、「いけばなを見るのは初めて」という来場者も多く、会場では多くの人が作品を前に足を止め、興味深そうに見入っていました。

会場の様子(日本いけばな芸術特別企画 in 大阪・関西万博)

----------------------------------------------------------------

また、9月23日から27日まで、同会場で農林水産省、国土交通省などによる「2027年国際園芸博覧会展、未来につなぐ花き文化展示」が行われました。2027年に神奈川県横浜市で開催される国際園芸博覧会の機運醸成を図ることが目的で、いけばな5流派によるいけばなや盆栽が並びました。

池坊からは、大阪中央橘会支部の織田冨起子氏が担当。初秋の景色を表した立花新風体を出瓶しました。

左)会場の様子(「2027年国際園芸博覧会展、未来につなぐ花き文化展示」) 右)織田氏の作品

この記事のシェアをぜひお願いします。