令和7年度 旧七夕会池坊全国華道展
池坊の誇り ― 旧七夕会(きゅうたなばたえ)
華道家元池坊では、江戸時代から続く最大最古のいけばな展「旧七夕会池坊全国華道展」を開催します。
1626(寛永3)年、今から400年前の京都。
寛永文化サロンを牽引していた後水尾天皇の、二条城へ行幸する豪華絢爛な9000人もの行列が京の街を湧かせました。
後水尾天皇が宮中で開催した「七夕立花会(たなばたりっかえ)」が旧七夕会のルーツです。
後水尾天皇は立花に熱中され、多い年で約30回もの立花会を宮中で開催し、自らも立調されました。その指導役として活躍されたのが“立花の大成者”である池坊専好(二代)でした。
以来、池坊は後水尾天皇が愛した立花の伝統を守り、江戸時代初期に六角堂へ場所を移して行われることになった「七夕立花会」は、江戸時代を通じて京都の歳時記として有名で洛中の町衆に愛されました。明治の世となり節句が廃止された際も当時の池坊専正宗匠は、後水尾天皇の遺徳を偲び「旧七夕会」と名称を改め継続し、その後も今日まで引き継いでまいりました。
後水尾天皇が愛した伝統の「立花(りっか)」をはじめ、「生花(しょうか)」や「自由花」など現代人の感覚でいけられた「最も古くて最も新しい」いけばな展を是非ご覧ください。
世界遺産・二条城の国宝 二の丸御殿において 池坊専好次期家元 作
撮影:大道雪代
◆池坊会場
家元道場
家元、次期家元、審議役、青年部代表の作品のほか、池坊中央研修学院教授および家元華﨟職の作品を展示します。池坊が誇る珠玉のいけばなが一堂に会します。
華道家元池坊(8~4階)
池坊中央研修学院特命教授・教授が担当する学術研究室と総合特別科の選抜者、全国の華道家の作品を展示します。
前期(14日・15日)では、この日のために修練を重ねた華道家たちが、持てる技術のすべてを出し、競う【支部選出コンクール】の作品を展示します。
◆大丸会場(大丸ミュージアム〈京都〉)
池坊家三世代の大作のほか、教学委員による立て花・立花・生花・自由花を展示します。
【同時開催・関連企画】
イベント:Ikenobo花の甲子園2025 全国大会
高校生たちの青春いけばな!全国12地区&リモート大会を勝ち抜いた代表チームが、いけばな発祥の地・池坊に集い、優勝を目指します。11月16日(日)華道家元池坊2階ホールで開催します。
ショップ:池坊の伝統を支える華道具・書籍を販売
華道家元池坊8階日本華道社では、教授者から初心者向けまで、幅広く華道具・書籍を展開します。本展にあわせて新刊本・新商品を発売するほか、特設花席にて作品を展示します。
ミュージアム:特別展示「友馨 立花の世界-第2章 砂鉢に立つ-」
華道家元池坊3階いけばな資料館では、3年に亘り池坊中央研修学院 三浦友馨 特命教授が所蔵する江戸期の立花瓶を展示。2年目となる本年は「砂鉢」をテーマに花器と作品を披露します。
令和7年度 旧七夕会池坊全国華道展
開催地区 | 京都府 |
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開催会場 | 華道家元池坊・大丸ミュージアム<京都> |
開催期間 | 2025.11.12~2025.11.17 |
【池坊会場】日程・時間・アクセス | 華道家元池坊 家元道場、華道家元池坊8~4階 ※WEST18ビルでの展示はございません 前期 14日(金)・15日(土) 後期 16日(日)・17日(月) 10:00~17:00 ※最終入場は30分前まで https://www.ikenobo.jp/access/#contentsKyoto |
【大丸会場】日程・時間・アクセス | 大丸ミュージアム〈京都〉[大丸京都店6階] 一次展 12日(水)・13日(木) 二次展 14日(金)・15日(土) 三次展 16日(日)・17日(月) 10:00~19:00 13日・15日は17:00まで、17日は16:00まで ※最終入場は30分前まで https://www.daimaru.co.jp/kyoto/access.html |
入場料【二会場共通】 | 1,000円(税込) ※高校生以下入場無料 |
主催 | 華道家元池坊総務所、一般財団法人池坊華道会 |
後援 | 京都府/京都市/朝日新聞社/毎日新聞社/読売新聞社/日本経済新聞社/産経新聞社/京都新聞 |
お問い合わせ | (一財)池坊華道会 華道振興課 TEL 075-231-4922(代表) mail katen@ikenobo.jp |