イベントレポート
2026.01.27

松屋銀座開店100周年・『婦人画報』創刊120周年記念 特別展 京都 十二の家

2025年12月27日(土)から2026年1月19日(月)まで、東京都中央区の松屋銀座8階 イベントスクエアにおいて特別展「京都 十二の家」が開催されました。

池坊家の所蔵品からは、「松に日の出図 池坊専定筆」「関東献上百瓶図貼交屏風」「池坊専好立花図 第6図 第25図」「紫檀御花道具」「竹節紋蝶耳付立花瓶」の5点が展示されました。

会場入り口には池坊専好若宗匠の監修による倉田克史教授が制作した立花が展示されました。立花は池坊専好立花図をモチーフにして制作され、1ヶ月近い展示期間を3期にわけて3作品を展示。展示の入口正面ということもあり、多くの来場者が入り口で立ち止まってじっくりと花をご覧になっていました。

会場内の中間には池坊専宗青年部代表と樂家次男 樂雅臣氏とのコラボレーション展示も企画されました。青年部代表が撮影した写真を展示台に貼り、その上に石の彫刻家である樂氏の制作した器を置いて青年部代表が花をいける趣向です。

展覧会初日の12月27日(土)には、青年部代表と樂氏によるトークイベントも実施されました。

トークショーは司会によるプロフィール紹介の後、青年部代表が樂氏に話を振る形式で約30分間、今回のコラボレーションなどについて話を展開しました。青年部代表がいけてみた感想を述べて今回の作品について尋ねると、樂氏は花に寄せすぎないが水が溜まるものを目指したと制作経緯を説明されました。

樂氏の作品で使用した石は北海道の様々な有機物、生態系が積み重なってできた石で、いつも制作では自然を生かすことを大事にしているとのこと。樂氏は青年部代表がいける様子を見ることができて良かった、花をいけることも石を彫ることも自然を相手にしている共通点があると述べ、石を焼くと予想外のことが起きるのが面白く、自然に還る、循環を感じると話されました。この話を受けて青年部代表が我々もいつか化石になると話し、会場の笑いを誘いました。

結びに、青年部代表は展示台の写真について、万博のスペイン館のパビリオンで親子が手を繋いでいる写真が今回の展示会の「つなぐ」というテーマに合うと思った選んだこと、伝統を伝えていくことと、令和の新しい風を吹かせることの二つを大事にしたいと語りました。

トークショー終了後には沢山の方がお二方の元に質問に訪れていました。

青年部代表の花は合計4回いけかえを行い、会期中に複数回会場を訪れていた来場者からは「次はいつ変わるか」とのお声もあるほど楽しまれていたようです。花の正面を毎回変えたり、時には器や展示台の上に敢えて葉を置くなど遊び心のある展示となりました。

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