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2021.08.20

Meet Ikenobo Across the Globe #1 池坊ニューヨークシティ支部

日本の伝統文化であるいけばな、池坊いけばなはその根源と言われています。そのイメージをお持ちの方には、池坊が日本国内を越えて、世界33か国に合計127個の支部・スタディグループがあると聞くと驚かれるかもしれません。

世界各国、様々な地域で池坊いけばなを愛し、日々稽古を積んでいる池坊の支部・スタディグループを紹介します。是非、旅行に行った気分で各地の支部・スタディグループを訪れてください。

第一回目の今回は、アメリカ合衆国最大の都市、ニューヨークにある池坊ニューヨークシティ支部について野田典孝支部長にお話しをお伺いしました。

Q:ニューヨークはどんな街ですか?

A:ニューヨークは世界の政治、経済、文化、ファッション、エンターテイメントなどに影響を及ぼす大都市で、市内では約170もの言語が飛び交い、人口の36%は外国生まれの方です。そのため、「人種のるつぼ」とも呼ばれています。いろいろな国からの人々が集まる街だけあり、市内には世界各国の料理を楽しむことができるレストランがあります。アメリカ国内だと、ニューヨークスタイルピザが有名です。

Q:池坊ニューヨークシティ支部を紹介してください

A:池坊ニューヨークシティ支部は1986年8月にナラヤナン・貴志子前支部長により創立されました。支部では日々のお稽古の他、年に1回開催される年次総会では支部メンバーが一同に会し、上級者の免許状授与式、花展、デモンストレーションを行い、またみんなでランチをとり、くじ引きなどのレクリエーションも含めて支部内の交流を深めています。

Q:ニューヨークではどんな花材が手に入るのですか?

A:ニューヨークという言葉を聞くと、皆さん高いビル群ばかりを想像されると思いますが、地元のツルウメモドキは殻が鮮やかな色合いで、日本からお越しになる先生は、日本で見るよりも鮮やかだと驚かれます。ワシントンの桜は日本から贈られたものだと有名ですが、桜のお返しにアメリカから日本へ贈られたのはニューヨーク原産のハナミズキで、春にはあちこちで美しく咲く姿を楽しむことができます。

Q:今後支部としてどんな活動をしていきたいですか?

A:現在も子供いけばなクラスを開講していますが、今後は日本のように学校華道としてより広く子供たちにいけばなを知ってもらう活動をしていきたいと考えています。

日本華道社の月刊誌『華道』にも掲載されています。支部の活動の様子がより詳細にご紹介されています。ぜひ誌面でもお楽しみください。

今回はアメリカ合衆国の大都市ニューヨークから、池坊ニューヨークシティ支部をご紹介しました。次回はどの支部を訪れるのか、お楽しみに。

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