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2023.05.23
G7広島サミットでいけばなの大作を展示しました
華道家元池坊では、5月19日から開催された広島サミットにおいて、G7首脳会議の会場となる 「グランドプリンスホテル広島」に、いけばなの大作を展示しました。
作品は、高さ2.7m、横5mの大スケールのもので、伝統的な花形である立花(りっか)に現代的な感性が反映された立花新風体(りっかしんぷうたい)を制作、同ホテルのロビーで各国首脳をお迎えしました。
作品には、7カ国を象徴する7種の草木や花(松・日本、カエデ・カナダ、ユリ・フランス、バラ二色・アメリカとイギリス、ヤグルマギク・ドイツとフランス、デージー・イタリア)、また、EUのイメージとして濃紺のカキツバタを使用し、さらにはこれら花に使われた色に加えてオレンジ色のレンゲツツジを添えることで、同サミットのロゴ・カラーにもあわせています。
作品のテーマは「和と美」で、それぞれに違う個性を持ちながらも、互いに認め合い、個性をいかし合って創る、協調と調和の世界をイメージしたものです。
花器は六角形のものを使用し、いけばな発祥の地・六角堂の御詠歌「わが思う心のうちは六(むつ)の角ただ円(まろ)かれと祈るなりけり」をモチーフにし、会議の円満を祈念しました。
今回、池坊中央研修学院の土屋郁剛准教授を中心に制作、池坊広島支部の会員が協力にあたりました。
※作品の展示は終了しています(5月24日現在)
なお、本展示について、後日、岸田内閣総理大臣からお礼状をいただきました。