2020年は日本でもコロナウイルス感染が広まり、未曽有の状況下、全国で祭事やイベントが軒並みに延期や中止となり、私たちの価値観も変わってきました。
こんな時代だからこそ「心の豊かさ」を改めて知ることができるのが「伝統文化」だと信じています。
「いけばなの上達」だけでなく、花を愛でて「日本の四季」を知り、先生と季節の挨拶を交わし、先師を敬い、後進を育てていく過程の中で 「言葉遣い」「先生との距離」「人との距離」「人への思いやり、気遣い」 伝統文化のひとつである「いけばな」は、
たくさんのことを教えてくれます。
長い歴史をかけて積み重ねられてきた英知の結晶であり、人と人とが共生し地域社会を築いていく糧となり、また。新たな文化との出会いは私たちの想像力を高め、感性を刺激し、生活を豊かにするものと思っております。
このような状況において次代に伝承していくことが求められ、また、それを積極的に行っていくことが私たちの使命であると考えます。
プロフィール
華道家元池坊青年部青年部代表
天皇結婚の儀の際、宮中晩餐の儀における宮殿のいけばなの挿花に参加
京都三大祭のひとつ「葵祭」の第39代斎王代を務める
以降、会場プロデュースや海外でのいけばなデモンストレーションを精力的に行う
■著書
「永田町にも花を生けよう」平成13 年(2001)講談社