池坊中央研修学院
2025.09.02

2025年度 夏季研修講座<京都>を開講しました

8月21日(木)から26日(火)まで、華道家元池坊において夏季研修講座を開講しました。2日ごとのA、B、C、3日程で21講座を開講し、国内外からのべ688名が受講されました。
蓮や燕子花など、普段のお稽古で触れる機会の少ない花材を扱い、夏ならではの学びを深めました。また、東京に続き2度目の開講となった「指導者育成プログラム」では、講師による指導に加え、受講者同士で手直しの仕方を学ぶことで活発な意見交換や交流があり、学びの輪が広がりました。冬季研修講座でも同じプログラムを開講しますので、ご関心のある方は是非チェックしてみてください。

受講者の声

<A日程>
「燕子花 演出の魅力を知る」(担当:石渡 雅史 准教授)

現在、燕子花を勉強中で、「一種生」と「魚道生」が学べるこの講座を選びました。
一種生は配りでチャレンジし、又木の選び方から使い方を丁寧に教えていただけました。また、燕子花の花が短いときのいけ方や魅せ方も学べて、とても勉強になりました。手直しを受けている時は自分のことで精一杯ですが、他の受講者の手直しを通して先生の手さばきを拝見しました。また、自分でいけるのは一作のみですが、全員同じ花材だったので、その分多くのことを学べて良かったです。

<B日程>
「季節の花材で学ぶ生花と自由花の基本のき」(担当:桑羽 なゆこ 研究員)

昨年の冬季講座、立花講座(基礎編)に続き本部主催の講座を受けるのは今回で3回目です。
生花を学びたかったことと、巡回講座の講師だった桑羽先生に惹かれて受講してみたいと思いました。普段のお稽古では講義を半日も聞くことがないので、これまで自分が学んできたことをじっくりと見直す機会になったと思います。普段は仕事もありますが、これからもお稽古に励み、いつか多くの教授陣から学べる中央研修学院で勉強したいです。

<C日程>
「草木の命を見つめて~自由花と立て花~」(担当:古川浩孝 准教授)

立て花は初めての挑戦でしたが、込み藁の作り方やいけ方を非常に分かりやすく教えていただき良い勉強ができました。講義では立て花の歴史についても学び、その奥の深さを感じました。
現在はアメリカでいけばなを教えていますが、分かりやすく説明するには知識の理解が不可欠だと感じています。今後も本部主催の講座を通じて、学びの幅を広げていきたいです。

<C日程>
「指導者育成プログラム」(担当:島津範好 講師)

弟子が夏季講座で別の講座を受講するのをきっかけに、自分もレベルアップを目指して受講しました。実習で同じグループだった方に海外からの受講者がおられ、それぞれの「教えるための努力」に刺激を受けました。学んだことを自分の教室運営に活かし、盛り上げていきたいです。

この記事のシェアをぜひお願いします。