池坊中央研修学院
2025.12.25

2025年度 冬季研修講座<京都>を開講しました

12月11日(木)から16日(火)まで、華道家元池坊において冬季研修講座を開講しました。2日ごとのA、B、C、3日程で、18講座を国内外からのべ421名の方が受講。水仙や万年青など、冬ならではの花材を扱う講座をはじめ、生花、立花の基礎を学ぶ講座、指導者向けの講座まで幅広い内容で開講しました。受講された方はそれぞれのレベルに応じて理解を深め、技術の習得に取り組みました。

受講者の声

<A日程>
「生花(又木配り)の基本と楽しい自由花」(担当:古川 幸司 准教授)

又木に触れるのは今回が初めてでしたが、細かな部分から丁寧に全て教えていただき、又木の基礎を学べました。
研修講座では新たな知識を得られ、自分の欠点も知ることができるので毎回受講しています。受講者の数だけ先生による魔法のような手直しを見られるのもとても勉強になります。
もっと勉強してスケジュールが合えば中央研修学院へ入学したいです。

<B日程>
「生花正風体の基礎をしっかりと学ぶ」(担当:井上 太市 研究員)

中央研修学院は基本的にカリキュラムに沿った内容ですが、研修講座では先生ご自身の想いや独自の世界観を教えていただけるので、異なる学びがあり楽しく受講しています。また、習熟度の違う受講者の方々がいけている様子を見て学ぶこともあります。基本を大切にしながらも、職位に合わせて様々な講座にチャレンジしていきたいです。

「指導者育成プログラム」(担当:土屋 郁剛 准教授)
お稽古で生徒さんは楽しんでくれているものの、これでいいのかと悩むことがありました。指導者に限定した講座の中で他の受講者の教室運営方法を参考にしたいと思い受講しました。
先生の話を聞いて、指導するポイントや生徒に合わせた接し方や言葉選びなど、改めて見つめ直すきっかけになりました。講座を通して分かっているつもりで分かっていなかった事を再認識できました。生徒さんに寄り添い、いけばなを楽しんでもらえるような指導を心掛けていきたいです。

<C日程>
「花に想いを托して!」(担当:野田 学 教授)

研修講座は自信がなく受講できずにいましたが、子どもの大学卒業を機に余裕ができたので受講しました。
普段のお稽古では自由にいけていましたが、花器の選び方にも理由があり、レベルの高さに驚きました。講座内で野田先生がおっしゃったことと地元の先生に教えてもらってきたことが結びつき、点と点が繋がるような発見がありました。次は子育てで中断していた生花をゆっくり基本から習得していきたいと思います。

「立て花を楽しむ」(担当:西田 永 教授)
立て花を習う機会がなく、地元でも実際にいけたことがあるという方が少なかったので、受講しました。
たくさんの受講者の花器やいけ方を見られるので大変勉強になりました。立て花にはどんな花器がふさわしいのか全く分かりませんでしたが、先生のお話や他の受講者の作品を見て学ぶことができました。

(左)「生花(又木配り)の基本と楽しい自由花」 (右)「生花正風体の基礎をしっかりと学ぶ」
   

(左)「指導者育成プログラム」※受講生同士の手直しの様子 (右)「立て花を楽しむ」
   

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