イベントレポート
2022.06.01

いけばなの根源池坊展を日本橋三越で開催しました

華道家元池坊では5月25日から30日、東京・日本橋三越本店でいけばなの根源池坊展(東京花展)を開催しました。

2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため会場開催を中止としたため、3年ぶりの開催となりました。

今回は2021年度旧七夕会池坊全国華道展からスタートした「聖徳太子千四百年大遠忌記念し『和と美』」をテーマに、聖徳太子の逸話に基づくいけばななど約400作を展示しました。

初日の開会前には池坊専好次期家元が出瓶者を前に挨拶され、期間中には池坊美佳青年部代表および池坊雅史事務総長による巡視も行われました。

次期家元は、大型の水盤に若葉のついた白樺の枝などをいけ、足元には青色の胡蝶蘭”ブルージーン”を配した大作の自由花をいけられました。
※ブルージーン:世界初の青色の胡蝶蘭として2021年に国から承認。提供:石原産業株式会社

池坊専宗氏は、古い板を敷いた花席に、前期はシモツケなど季節の草花の立て花を、後期はカキツバタの生花をいけられました。

新企画のいけばな植物園のコーナーでは、シマフトイやササユリを使った水辺の植物のいけばなや、屈曲するバラの茎をいかした作品など、いけばなならではの植物の美に注目した作品が並びました。

また、1階の入口には、池坊中央研修学院の石渡雅史准教授による大作のいけばなが展示され、来館者をお迎えしました。

天候にも恵まれ、多くの方にご来場いただきました。ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
なお、本展の様子は、TOKYO MX「堀潤モーニングFLAG」でも紹介されました。

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