家元・次期家元
2024.03.12

京都・三十三間堂「春桃会」で次期家元 池坊専好が献華奉納を行いました

蓮華王院 三十三間堂(京都市東山区)で3月3日、恒例行事の「春桃会(しゅんとうえ)-ももの法会-」が開かれ、法要の中で池坊の献華式が行われました。池坊専好次期家元は第1回春桃会から5年ごとに献華をしており、今回は20回目にあたることから、次期家元が献華を奉納しました。※令和3年は三十三間堂の千体観音立像が国宝指定されてから3年目の年であったため、特別に次期家元が献華奉仕しました。
「春桃会」は三十三間堂の名前にちなみ、「三」の重なる3月3日の桃の節句に毎年行われ、池坊では毎年献華と奉賛いけばな展を行っています。
春桃会当日、三十三間堂は無料で開放され、好天にも恵まれ多くの参拝者で賑わいました。

献華式は午前10時から行われ、はじめに僧侶を先頭に次期家元ら献華奉仕者の一行が本堂まで練り歩きました。
報道陣や参拝者が参集した堂内で、三十三間堂本坊・妙法院門跡 杉谷義純門主を導師に法要が開始。次期家元は読経が響く中、本尊の国宝・千手観音坐像の前で銅器 紫雲に紅桃の生花をいけました。

献華のあと、本堂前で杉谷義純門主と次期家元による源平桃の植樹が行われました。

また、堂内では池坊京都支部(城野眞理子支部長)による「奉賛いけばな展」が開催されました。国宝・千体千手観音立像の前に20瓶の作品が展示され、次期家元による巡視も行われました。
参拝に訪れた人々は、尊像と共に春の花材を用いたいけばなを楽しんでいる様子でした。

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