花展・イベント

令和4年度 旧七夕会池坊全国華道展

華道家元池坊では、江戸時代から続く最大最古のいけばな展「旧七夕会池坊全国華道展」を開催します。

本年は、「とらわれのない美」をテーマに、華道家元四十五世 池坊専永家元、池坊専好次期家元をはじめ全国の華道家が集い、期間中、延べ約900作を展示します。

新型コロナウイルス感染症など大きな不安が世界を包み、日々の生活や価値観も大きく揺らぎました。時代が変化するなかでは、規制概念やこれまでの型が通用せず、私たちは戸惑います。
日本の伝統文化いけばながこれまで続いてきたのは、古くから伝わるものに学びながらも、常に時代を感じ、”今の花”をいけてきたからにほかなりません。
本展では、未曾有の時代を越えて、華道家一人ひとりの個性が輝く新しい美を探求します。

旧七夕会とは
平安時代以降、宮廷では七夕の日に様々な行事が催され、その一つとして花が立てられていました。江戸時代初期には、後水尾天皇がたびたび宮中で大立花会を開催し、当時の家元の三十二世池坊専好(二代)が召され、立花の指導をしていました。その後、後水尾天皇から特別に許しを得て、池坊で七夕立花会を催すことになり、江戸時代、京洛の有名な年中行事になりました。池坊では最大最古の花展として、現代もその伝統を受け継いでいます。

見どころ

家元道場
家元、次期家元、池坊美佳青年部代表、池坊専宗氏の作品のほか、池坊中央研修学院教授および家元華﨟職の作品を展示します。池坊が誇る珠玉のいけばなが一堂に会します。

華道家元池坊(8~4階)
池坊中央研修学院教授、教授が担当する学術研究室と総合特別科の選抜者、全国の華道家の作品を展示します。2次展では4階と5階で支部選出コンクールを実施します。

WEST18ビル 7階
「Inspired by Flowers」と題し、コーナー展示を行います。池坊が美の根源とする「命の美」。社会が変容する今、華道家たちは植物から何を受けとめ、どのように表現するのか。本コーナーでは型を持たない自由花で時代の美に挑戦します。

同時開催・関連企画

青年部発足30周年記念特別講座
11月12日(土)華道家元池坊2階ホールで開催します。
対象:池坊華道会会員

青年部発足30周年記念作品・パネル展示
11月11日(金)~13日(日)、六角堂境内に青年部発足30周年を記念した作品と青年部の活動の記録を紹介するパネル展示を行います。

Ikenobo花の甲子園2022 全国大会
11月13日(日)華道家元池坊2階ホールで開催します。※関係者のみ入場可

「聖徳太子絵伝」デジタル絵解き
いけばな資料館では、聖徳太子千四百年大遠忌期間の締めくくりとして、聖徳太子の一生を描いた「聖徳太子絵伝」をデジタル画像で解説する"デジタル絵解き"を行います。
日時:11月10日(木)・11日(金)・12日(土) 15:30~/13日(日)・14日(月) 11:30~
※各回15分。毎回違う場面を絵解きします。
※予約不要、参加無料(別途、旧七夕会の入場料が必要)

この記事のシェアをぜひお願いします。