投入・盛花(なげいれ・もりばな) | 明治の文明開化以降、生活様式の変化に伴い、従来の立花や生花に加えて投入壷にいける「投入」、水盤にいける「盛花」と呼ばれる新たないけばなの様式が誕生しました。 池坊では投入・盛花を、立花や生花を応用したいけばなと位置付け、当初は「応用花」と称していました。現在、投入・盛花は自由花の表現様式のひとつとなっています。 |
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住空間の西洋化 | 高度経済成長とともに、日本人の住空間やライフスタイルは大きく変化しました。住居の西洋化や和室のしつらえの多様化にともない、花を飾る場所や眺める視点の高さなどに変化が起こりました。こうした空間に合う花として自由花が求められたのです。 |
洋花の普及 | 近年、流通機構の進化や栽培技術の発達により、様々な洋花が出回るようになりました。和花にはなかった色彩や形、異なる文化的背景をもつ洋花の流通は、いけばなの世界に新たな息吹を与えました。 |
個性尊重の時代 | 自由花では草木を純粋に創作の素材と捉え、モビールやレリーフといった形にも制作されます。このような草木のアートとしての捉え方から、従来とは異なる新しいいけばなの世界が広がっています。 |