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2021.12.03

Meet Ikenobo Across the Globe #5 池坊幸梅支部

世界各国、さまざまな地域で池坊いけばなを愛し、日々稽古を積んでいる池坊の支部・スタディグループを紹介します。

第5回目は、台湾にある池坊幸梅支部からお届けします。

Q:幸梅支部のある彰化県はどんなところですか?

A:幸梅支部のある彰化県は台湾中部、八卦山脈の西にある平原に位置します。山にも海にも近く、気候の良い住み心地の良い地域です。有名な観光スポットは八卦山の大仏、鹿港の古い町並み、公路花園などがあります。

八卦山の大仏

鹿港の古い町並み

Q:幸梅支部について教えてください

A:幸梅支部は1983年に日本籍の温幸枝先生が台湾の基隆で支部を立ち上げたところから始まりました。現在、支部会員は基隆だけでなく、台北、台中、高雄など、さまざまなエリアに広がっています。2004年に謝瑞枝先生が支部長に着任、2007年からは施能衡先生が支部長に着任し、現在も支部長を務められています。

支部では毎年定期的に、引立教授会議と免状昇進試験を開催しています。支部会員にとっては、意見を交換しながら勉強できるとても良い機会となっています。また、台湾特別会員講習会、巡回講座へも積極的に参加し、本部からの派遣講師による研究会も開催しています。支部独自で、池坊中央研修学院で勉強している会員を主体に、本部で勉強した事を支部の他の引立教授にシェアする勉強会を毎月開催しています。この勉強会では、最新情報を共有できるだけでなく、支部員同士の親睦を深めるためにも役立っています。

免状昇進試験の様子

立花新風体研究会から

Q:これまでにどんなイベントを開催されましたか?

2011年に国際花博覧会が台北で開催され、池坊台日親善花展も同博覧会内で開催されました。博覧会開催前には台北101で、幸梅支部が礼式生けを披露しました。テレビ局、新聞社など多くのメディアの取材を受け、大変好評をいただきました。国際花博覧会での池坊展は支部員にとってもとても印象深いイベントとなりました。

Q:台湾ではどんなお花を見る事ができますか?

A:田尾郷にある公路花園にはさまざまな種類の花が植えられており、その数と種類は台湾トップと言われて言われ「花の故郷」とも呼ばれています。この公園は台湾最大の花の生産地であり、人気の観光スポットでもあります。

Q:コロナ禍の中、支部の活動はありましたか?

A:コロナ禍の中でも教室を続ける引立教授もおり、社中展や無料いけばな体験なども開催されました。コロナの影響でお稽古ができないこともありますが、社中展の開催は支部の活性化につながり、参加者からも好評でした。

Q:支部では今後どのような計画をされていますか?

A:支部では若手会員に教授資格取得や、地元の学校などでいけばなを指導する事を薦めています。また、ミニ花展を各地で開催し、より広くの台湾の人々に池坊いけばなを知ってもらいたいと思っています。

今回は幸梅支部をご紹介いたしました。次回はどの国の支部をご紹介するのか、ぜひ楽しみにしていてください。

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