家元・次期家元
2022.01.07

次期家元 池坊専好と永楽屋 十四世 細辻伊兵衛氏の対談が行われました

12月11日(土)、華道家元池坊のいけばな資料館で株式会社永楽屋 十四世 細辻伊兵衛氏と次期家元 池坊専好の特別対談が行われました.。

この対談は株式会社日経カルチャーの企画ツアー「細辻伊兵衛が案内する師走の京都」として実施されたもので、同ツアーでは池坊のほか、香老舗の松栄堂や日本料理の京都吉兆など京都の名店・名所を訪れ、各所で対談が行われました。

対談の中で、細辻氏は「先祖が命がけで継承してきたことを自分が受け継ぐというのは大変なこと」と話すと、次期家元は「古き伝統を守りながらも本質は変えずに新しい提案をしていくところが京都。新しいチャレンジをしていくことが文化継承で大切なこと」と述べました。

また、共に実行委員として参画している令和京都博覧会について、細辻氏は「明治の東京遷都の際、疲弊した京都を盛り上げようと京都博覧会が行われた。これに習い、コロナ禍で京都も厳しい状況に陥ったが、文化や芸術、芸能が結集する令和での京都博覧会を企画した」と立ち上げの思いを話しました。次期家元は「京都の良いところは、様々な職種の方がひとところに集まり、そのネットワークもあること。令和京都博覧会は一時にコンパクトにご覧いただける京都ならではの企画で、ぜひ、ご覧になって欲しい」と次回の開催をご案内しました。

参加者は次期家元からいけばなの歴史や池坊の取り組みなどを聞くことができ、稀有な機会を楽しまれた様子でした。

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