いけばなの根源池坊展 札幌花展を開催しました
北海道の丸井今井札幌本店 大通館9階催事場で6月7日から12日まで、いけばなの根源池坊展札幌花展を開催しました。コロナ禍で前回はオンライン開催となり、会場での開催は4年ぶりになりました。今回は「とらわれのない美」をテーマに、華道家元四十五世 池坊専永家元、池坊専好次期家元の作品をはじめ北海道で活躍する華道家の作品を、延べ約250点展示しました。初日には来賓の方々および家元、次期家元が出席する開会式と、開会式後に全作品の巡視が行われました。
会場は、照明を暗くし作品にスポットライトを当てた「Inspired by Flowers」のエリアや、華道の原点でもある「立て花」のコーナーなどが設けられ、池坊いけばなの伝統と現代が感じられる展示を行いました。また、青年部席や学生席も設けられ、いけばなを学ぶ次世代の方々の作品も展示されました。会場にはアジサイやフトイ、ユリ、ヒマワリなど、この時期ならではの花材を使った瑞々しい作品が並び、来場者は季節のいけばなを楽しまれていました。
家元作品は竹の自由花、次期家元作品はレインボースプリングにタンポポの穂、アツザクラ、シコタンソウ、エゾマツなどがいけられた自由花が展示されました。2次展には池坊雅史事務総長、3次展には次期家元と池坊美佳青年部代表による巡視が行われました。
また、6月6日の「いけばなの日」を記念し、江戸時代のいけばなが描かれた「立花図屏風(二曲一双)」「立花図屏風(六曲一双)※複製」「関東献上百瓶図貼交屏風※部分複製」を特別展示しました。北海道で初めてとなる展示に来場者は興味深そうにご覧になっていました。
また、10日と11日には、華道家元池坊北海道連合会主催の第49回北海道連合コンクール展が札幌市民ギャラリーで開催されました。39作品の中から華道家元賞や北海道知事賞など計8作が入賞作品に選ばれました。
4年ぶりの開催に出瓶者からは「ようやく日頃の稽古の成果を披露できて嬉しい」など発表の機会を喜ぶ声が聞かれました。
期間中、多数ご来場いただき、誠にありがとうございました。
いけばなの根源池坊展
<今後の開催予定>
9月13日~18日 松坂屋名古屋店(愛知)
9月27日~10月2日 岩田屋本店(福岡)