イベントレポート
2021.04.22

大阪高島屋で「いけばなの根源池坊展」を開催しました

2年に1回大阪で開催する、いけばなの根源池坊展(大阪花展)を4月14日~19日の6日間、大阪高島屋で開催しました。

今年のテーマは「花をいけよう」。2020年はコロナ禍で“花をいける”機会そのものが失われました。今回は今一度“花をいける”ことを見つめ直し、その復活を目指す展覧会となりました。

  • 2021年いけばなの根源池坊展大阪花展

会場には華道家元四十五世 池坊専永の立花新風体の大作、次期家元 池坊専好の自由花大作のほか、華道家元池坊名誉教授の野田唐峯氏、池坊中央研修学院教授の野田学氏、講師の島津範好氏、近畿地区の池坊華道会役員・会員の作品など計274作が展示されました。

初日には、家元と次期家元より開会のご挨拶を行い、家元は「コロナ禍でいけばなをいけることがいかに大切かということを感じます。本展でご覧になった方が少しでも慰められることを願っています」と話しました。

藤やアスパラガスの葉を使用した次期家元の作品には「萌」「優」瑞」「希」「愛」などの言葉が配され、作品について次期家元は「メディアであまり良い言葉を見ることが少なくなったと感じ、今回、作品にいろいろな言葉を織り込みました。言葉は言霊でもあります。作品をご覧になった方の希望や喜びを生み出すきっかけになれば」と語りました。

来場ができない方にも作品をご覧いただけるようオンライン会場として、池坊公式Facebookに全作品写真を、Instagramに一部作品写真を掲載。またYouTubeにはいけ込みや会場の様子などの動画を配信し、多くの方にご覧いただきました。

来場者の中には「どうしても作品を直接見たくて感染対策を万全にして見に来ました。やはり生の作品はいいですね」と話す方や、オンライン花展をご覧になった方から「見に行けないのでオンラインで見られて良かったです」というコメントが届きました。

作品は月刊誌「ざ・いけのぼう」(9月号)にも掲載予定です(一部作品のみになります)

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