イベントレポート
2022.03.07

京都・三十三間堂で第18回池坊献華式を執り行いました

京都市東山区の蓮華王院三十三間堂で3月3日、恒例行事の「春桃会(しゅんとうえ)―桃の法会―」が開かれ、法要の中で池坊の献華式が行われました。「春桃会」は、「三十三間堂」の名前にちなんで「三」の重なる〈桃の節句〉に法要などを営み無病息災を祈願する法会で、今年で18回目になります。

天候に恵まれた当日午前10時、僧侶を先頭に池坊京都支部の献華奉仕者の一行が本堂まで練り歩きました。
続いて法要が始まり読経が響く中、献華奉仕者の池坊中央研修学院 講師 島津範好氏が桃の生花を青竹の寸胴にいけ、本堂中央の千体千手観音立像(国宝)に奉納されました。介添えは、同学院 研究員 今川清氏が務めました。

献華を終えた島津氏は「大変なことが多い世の中ですが、桃の節句という節目に、早く悪いものが去りより良い状況になるように、という思いで献華に臨みました」と語りました。

堂内では「奉賛いけば池坊展」が開かれ、京都支部役員らによるいけばな10瓶が展示されました。当日は拝観無料で筑前琵琶奉納演奏などが行われ、多くの人が来場しました。

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