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家元・次期家元

2014年10月09日更新

池坊由紀エッセイ|Vol.34 てらどいけばな教室

池坊由紀連載エッセイ こころのままに。

9月の爽やかな一日。認知症対応型共同生活介護施設「てらど」に行ってきました。ここでは「住み慣れた地域で、最後まで安心して、自分らしく生きる」ということを目指した特色ある介護(というか入居されている方々にとっては、生活そのものなのですが)をされています。その理念に基づき、池坊も一年前よりいけばなを十名前後の方々に楽しみ、学んでいただいています。

中学生の頃、カトリック系の学校に行っていたこともあり、何度か老人ホームへボランティアに寄せてもらったことがありました。今から思うとボランティアというものではなく、こちらがお年寄りの方々に相手にしてもらい、お話をしていただけのような気がしますが、その時にシスターが「池坊さん、将来こういうところで花をいけ、飾るようになってくださいね」と仰っていました。てらどを訪れた時、急にその言葉が甦りました。人生のはるか先輩の、経験豊かなお年寄りの方々が花に向かい合い、楽しんでいらっしゃる様子を拝見し、日々の暮らしの中で一輪の花をいけ、その花が多くの明るさや元気、喜び、楽しみをもたらしてくれることを改めて実感しました。そして一生懸命いけていらっしゃる姿は、何かとても神々しくすら思いました。

こちらでの活動は、京都支部の星野先生が指導してくださっています。星野先生のパワーと思いやり溢れる指導は、本当に印象的でした。そして最後には免状授与式を行いました。いくつになっても、いくつであろうとも、人生はいつもその人らしく輝き続けていたいものです。年齢を重ねるごとに、その人として当たり前のことの難しさと意味を、身をもって感じるような気がします。

身体が思うように動かなくなり、自分に色々な言い訳を作ってしまったり、あるいは周りを気にしすぎてしまったり。でも、てらどでの皆さんのお姿に触れ、生きることの重みと素晴らしさが体現されていると感じました。また、幼い子供からお年寄りまで、いつも花がそばにあり、花と共に年を重ね、その時その時の時期の私らしい花をいけていく。短期で終わるのではなく、一生かけて学んでいく伝統文化の魅力がそこにあります。

てらどいけばな教室

入り口には秋らしい、華やかな色彩の作品が

てらどいけばな教室

向日市長 久嶋様もお見えになりました。今日の花材はコスモスやワレモコウなど

てらどいけばな教室

落ち着いた、自然な雰囲気の中で、、、

てらどいけばな教室

ほぼ完成に近づいてきました

     
てらどいけばな教室

完成です。並べて他の入居者の方々にも、見て楽しんでいただきます。秋の野山に出かけたかのよう、、、

てらどいけばな教室

記念撮影。皆さん笑顔で。入門おめでとうございます!!

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