青年部代表 池坊専宗が高橋大輔氏とのスペシャルイベントに登壇
スカイコート創業55周年記念スペシャルイベント 高橋大輔×池坊専宗『華のステージ〜一夜限りの春景色に挑戦~』が3月27日(木)、東京都港区のClub eX (品川プリンスホテル アネックスタワー3階)で開催されました。
このイベントは、2010年バンクーバーオリンピック銅メダリストで現在はプロフィギュアスケーターとして活動する高橋大輔氏の「いけばなを生けてみたい」という希望が、池坊専宗青年部代表とのコラボレーションとして実現したものです。
会場は円形のステージとなっており、ステージを囲む400名を超える観客に見守られながら、まずは、青年部代表の指導を受け、高橋大輔氏が透明なアンティークのガラスの花器にユーカリ、リューココリーネ、スターチス、細糸杉を使って作品を仕上げました。
お互い初対面のため、生け始めた時は、高橋氏も緊張の面持ちでしたが、青年部代表の「大輔さんの思うままに、好きに生けてみてください」の言葉に、途中立ちあがるなど色々な角度から確認しながら、丁寧に1本づつ生けられました。最後の仕上げで青年部代表が葉をさした途端、高橋氏も「すごい、さらに良くなった」と手を叩いて喜び、大満足の表情で自身初のいけばなを披露されました。
次の作品は、青年部代表が高橋氏をイメージして選んだ透明の3つの花器に、青年部代表も初めて挑戦する“氷柱”(高さ40cm)を花留めとして起用し、「春景色」を披露できるよう事前に準備しました。桜、菜の花、グロリオサ、スターチスなど、それぞれが好きな春の花を手に取りながら、高橋氏は時には客席に降りて、全体を見ながら、生けるところを決めたり、悩んだりと言葉数も少なくなるほど、集中されていました。
最後に、初めに生けた高橋氏の花が中央に置かれ、完成となりました。20分という短い時間に、2人の共作はステージ全体が百花繚乱の春景色となり、円形ステージが360度回転しながら圧巻のお披露目となりました。
照明に映し出された春景色は、氷柱のキラキラした透明の輝きとともに、桜のピンク色や菜の花の黄色などが咲き誇り、ため息の出るような美しさでした。
作品披露後のトークショーでは、高橋氏は「花を目の前にすると引き込まれ、無我夢中になってしまった。初めての生け花で、こんな素晴らしい先生に教えていただき、こんなすごいことを経験できることは贅沢です」、青年部代表は「初めてとは思えないくらい花を思いながら生ける姿は、やはり表現者として一つのことを突き詰める方だと思った」と話しました。
また、青年部代表から高橋氏に、名入りの花鋏もプレゼントされました。
イベント終了後のマスコミの取材に対して高橋氏は、最初に一人で挑んだいけばなのテーマは「『春の夜』肌寒い夜ですかね、ユーカリを月に表現しました」、
次に2人で挑んだいけばなについては、「花を目の前にすると引き込まれ、無我夢中になってしまった。初めてのいけばなで、こんな素晴らしい先生に教えていただきながら、こんなにすごいことを経験できることは贅沢です」とコメントされました。
また、今日の経験でいけばなに魅了された高橋氏は、「これからも専宗さんに教えてもらいながらたくさんの花を生けていきたい、本当に楽しかった。家にいつも花を飾っていたい」と興味のあったいけばなを実際に体験し、もっと突き詰めていきたいと語られました。